…そんな感じで、別れた相手に再会していきなりプロポーズという荒技をやってのけてしまったわけで、なんとそれが成功したみたいで、嬉しいかっつったらそりゃものすごく嬉しい、けど、ほんとーにそれでいいのお前は?と、オレの方が思わないでもない。
親に報告するとこまで話進んでるんだから本当にそのつもりなんだろうけど。
オレがこんなんだから、当然親に会ったことなんてなくて、今回が初顔合わせ。
紹介なんてできないって、コイツも思ってたと思うんだけどな。
よく決断できたもんだ。
結論から言うと、御両親へのご挨拶も驚くほどすんなりと終わった。
おかーさんは「外人さんと結婚だなんて…!」と目を輝かせていて、おとーさんの方は「外人と結婚だなんて…」と顔を顰めていたけど(同じ台詞なのに、ニュアンスは見事に真逆だ)ちゃんと話をしたら、納得してくれたみたいだ。
もう二人とも大人だからね、って。
おめでたいからって、夕飯は出前で寿司をとってくれた。
おかーさん大好き。
仕事に関しては、でっちあげだけど表向きのマトモな仕事をしてることにして話をした。
ちょっと悪い気はするけど、正直に話したら結婚どころか信じてもらえそうにないし。
酒が入るとおとーさんもだいぶ物腰柔らかくなってきて、娘を頼むって、言われた。
うわー。
まさかこんなのホントに体験することになるなんて。
このオレが。
彼女に出会わなかったら、絶対になかったはず。
「…うまく喋るもんだねぇ」
と彼女がこっそり呟いた。
だって、大好きなお姫様のご両親だもんね。
仲良くしないとね。
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