(おばあ様、なんだか見た目も昔とは違うようだわ…)

狼「私も年を取ったからね…」

(おばあ様のお耳って、こんなに大きくてふかふかだったかしら?)

狼「それはね、お前の声がよく聞こえるように…
オイ、ふかふかすんな!」

赤ずきんにやさしく耳をふかふかされて、狼は危うくまた和んでしまうところでした。

(おばあ様、どうしてそんなに前髪を長く伸ばしてしまったの?)

狼「…そ、それはね…えーと…
なんかカッコよくね?」

(おばあ様、しゃべり方も変わったわ…
それにそのお口、どうしてそんなに大きいの?)

狼「それはね…(ニヤリ)」

狼は、待ってましたとばかりにその大きな口を歪ませるようにして笑いました。

狼「お前を食べるためさ!!」

赤ずきん18
赤ずきん17