何もしらない赤ずきんは、花束を手におばあさんの家を訪れました。
コンコン、と扉を叩くと、中から返事が返ってきました。
狼「誰かね?」
(赤ずきんです)
狼「赤ずきんや、よく来たね。
私は歩けないから、出迎えてやることができないんだ。
鍵は開いているから、どうぞ入ってきておくれ」
(…おばあ様…
なんだかお声が変わったように感じるわ。
しばらく会わない間に、随分とセクシーなアンニュイボイスになったんじゃなくて?)
狼「そ、それは…
喉も調子が悪くてね…
声がおかしいんだよ。
さあ、早く入ってきて、かわいいお顔を見せておくれ」
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赤ずきん16