名前:ベルフェゴール
王族の血297ml
かっきー
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婆「うう………」
狼「………」
狼の爪と牙は、おばあさんに襲い掛かる直前でぴたりと止まりました。
本当は早く切り裂きたくてウズウズしているのに、どうしても体が動きません。
狼「…くそ…」
狼は、赤ずきんの事を思い出していました。
おばあさんを心から心配していた赤ずきんが、狼におばあさんを殺されたと知ったらどう思うでしょう。
どんなに悲しい顔をするでしょう。
それを考えると、狼はどうしてか悲しい気持ちになってしまって、おばあさんに手を出せないのでした。
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赤ずきん14
赤ずきん13