そうして魔法の鏡が連れてこられたのは、白雪王子の部屋でした。

白雪王子は、散らかった部屋の壁に釘を一つ打ち付けると、そこに魔法の鏡を吊るして掛けました。

これからここで壊されてしまうのか…と、魔法の鏡は身をこわばらせて観念しました。

白雪「それにしても…
お前がそんなにオレを好きだったなんて、知らなかったなー」

唐突にそう言われて、魔法の鏡は固まります。

白雪「オレが世界で一番の男、なんだって?お前の中では」

白雪34
白雪33