その言葉に気をよくした王様は、隣の国を手に入れた手柄も踏まえ、白雪王子を許すことに決めました。

王「…フン…
よく殺されずに戻ってきたもんだ。バカ息子。
…よくやったぞ」

白雪「ししし、褒められちった♪
…ねえねえ、その鏡、どーする?」

王「もうそんなもんいるか。
捨てちまえ」

言い捨てて、王様は部屋を出て行きました。
ハートマークを飛び散らせながら、隣国の王子も王を追っていきます。

白雪王子はその後姿を見送ると、にいっと笑って魔法の鏡に向き直りました。

白雪「捨てちまえ、だってさ。
どーしよっか?」

白雪32
白雪31