白雪「それでチャラになんないかな?
…そもそも、なんでそんなにオレ怒られてんの?
命狙われるほど…」

王「…そうだな…たかが魔法の鏡の妄言で熱くなりすぎたか…」

白雪「魔法の鏡?」

白雪王子は、王の後ろに立てかけてあった魔法の鏡をひょい、と覗き込みました。

白雪「お前がなんかしたの?」

王「…オレよりお前の方が上だと抜かしやがった。
世界一の男だと…
腐れ鏡が」

王様は、ギロリと魔法の鏡を睨み付けます。

白雪「へーえ…

その鏡さ…壊れてんじゃね?
世界で一番の男は、お父上に決まってるよ!
オレなんか、足元にも及ばないね」

白雪31
白雪30