白雪王子は、隣国の王子を連れてお城へ戻りました。

白雪「いいか?オレはお父上に命を狙われてんだ。
オレと結婚してーなら、お父上を倒さなきゃならないんだぜ。
わかってる?」

王子「まっかせて頂戴!
これでも私、ムエタイの使い手よ!」

二人はコソコソと王様の部屋へと向かい、物陰から王様を覗き見ました。

白雪「あれが、オレのお父上さ。
どー?勝てそう?」

王子「まあ…まああああ…!!」

王様を目にした隣国の王子は、急に頬を薔薇色に染め、震えだしました。
そして、いきなり物陰から飛び出し、王様に飛びつこうとしました。

王「! なんだこいつは」

王子「おごばっ!!」

飛びつこうとした王子は、王様から腹に強烈な蹴りをくらってその場に倒れこみました。

王子「な、なんてすんばらしい蹴り…♡♡

ごめんなさい、白雪王子!!!
私、あなたよりこの方を選ぶわ!!!」

王「白雪…だと…?」

白雪29
白雪28