小人たちの家では、白雪王子のお葬式が執り行われていました。

小獄「…成仏しろよな…」

小髑「まだお若いのに…気の毒ね」

暗い顔をした小人たちの耳に、不意に高らかな馬の駆ける音が聞こえてきました。

王子「あらん?みんなで悲しい顔してどうしちゃったの?
まるでお葬式みたいに…」

それは、偶然通りかかった隣の国の王子様でした。

小綱「あの…ホントにお葬式なんですけど…」

王子「あら…そうだったのね…
どなたが亡くなられたのかしら…

んん!?」

隣国の王子は、棺に横たわる白雪王子の姿を一目見ると、急に奇声を発しました。

王子「んまあっ!!!!!
なーんてかわいらしい方なのかしら…
いやーーーん素敵っ!!

ねえ、この方…私がいただいちゃ、ダメかしら?」

白雪25
白雪24