アイツは、少し戸惑った後、首を横に振った。

…胸が痛む。

オレが友達なんかに紹介できるような男じゃないから、オレと付き合ってることは周りに言ってないらしい、てのは知ってた。
でも、それを目の当たりにしてしまうとさすがに辛い。

存在を否定された気分だ。
オレはここにいるのに。

「そう、なんだ?
最近…ホラ、付き合い悪いから。
男かなーって」

「え…うーんと…まあ、色々あるんだよね。
新しい友達とか、できたし」

「あ、そーなんだ。

でも…そっか、じゃあさ…

俺とか、どう」


オレってば本当に間が悪い。

半年5