アイツは、少し戸惑った後、首を横に振った。
…胸が痛む。
オレが友達なんかに紹介できるような男じゃないから、オレと付き合ってることは周りに言ってないらしい、てのは知ってた。
でも、それを目の当たりにしてしまうとさすがに辛い。
存在を否定された気分だ。
オレはここにいるのに。
「そう、なんだ?
最近…ホラ、付き合い悪いから。
男かなーって」
「え…うーんと…まあ、色々あるんだよね。
新しい友達とか、できたし」
「あ、そーなんだ。
でも…そっか、じゃあさ…
俺とか、どう」
オレってば本当に間が悪い。
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