二人の会話が途切れ、アイツの家ももう間近だった。

「ありがとう、ここで…」
「あのさ」

礼を言って別れようとするアイツの声を遮って、男が口を開く。
その声は少しだけ、上擦って聞こえた。


「お前ってさ、彼氏とかいんの」


来やがった。

半年4