それからオレらは、夜通し話をした。
離れている間どうしていたのかとか、なんであんなこと言ったのかとか。
オレは怒られた。
それはもうとにかく怒られた。
彼女曰く、「私の幸せは自分で決める」のだそうだ。
オレは勝手に彼女の幸せについてあれこれ考え、そんで誤爆した。
そういう勝手な心配はしなくていいのだと、彼女は言う。
私は、私の好きな人と一緒にいるのが一番幸せだ、と。
言い切った。
「心配してくれるのは、嬉しいしありがたいし…
私だって、不安なことないわけじゃないよ。
このまま付き合ってて、この先どうなるか、不安だよ。
ベルもそういうこと、考えてくれたんでしょ?
でも、一人で考えてないで、ちゃんと言って。
一緒に、考えよう。
私たちの話なんだから。
二人だったら、心強いし、きっとなんか、見つかる気がする」
二人だったら。
そうだな、なんか見つけよう。
全然違う者同士でもうまく一緒にやってける方向を。
大丈夫だ、怖くない。
オレにはお前がいるし、お前にはオレがいる。
やっぱりお前の隣は、誰にも渡せない。
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