時刻は既に23時を過ぎている。
こんな夜中に若い女の一人歩きは感心しない。
送ってもらう方が賢明だ。

だからまあ、怒らないでおいてやろう。
あの男だって、親切心で送ってやってるに違いない、そう思っておこう。
送り狼にでもなろうものなら、殺してやる心積もりはできてるけど。

しかし、恋人の家に向かっていたら偶々男と帰ってくるところに出くわしてしまうなんて、オレも間が悪い。

思わず身を潜めてストーキングし出してしまったってワケだ。
我ながらシュミが悪いけど。
だって気になるんだもん。

半年2