オレだって気にならないワケじゃない。
今アイツが、元気でいるのかどうか。
オレはもう関わらないと決めたけど、それだけは気になってた。
オレは町に出るたびに、密かに探していた。
アイツの事を、じゃない。
あの時アイツに告白した、あの男のことを。
あの男なら、なんか知ってるんじゃないだろうか。
もちろん直接聞くつもりはなかったけど、何かがわかれば、安心できる気がする。
あの男が、好きな女が傷心の時に諦めて見捨ててしまうような男でなければの話だが。
でも、なかなかそう運良く見つかるわけもなくて、もう随分時が経っていた。
そんな時に、やっと。
あの男が、目の前に現れた。
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