嫌味ったらしく笑顔でそう言った。
アイツの可愛い顔が見る間に蒼白になって、泣き出しそうな目をして、でも泣かずに、ごめん、と呟いた。
出て行くのを待つつもりだったけど、アイツはまだ何か言葉を探してそこを去らずにいた。
オレは何か言われたらきっと「ごめん、今のは嘘だから、全部嘘だから、行かないで」って言って抱きしめてしまいたくなるに違いないと思って、そうなる前に先に部屋を出た。
さようなら、オレのお姫様。
最後に傷つけてごめんなさい。
すごく好きだった。
できれば、一緒にいたかった。
でももう、解放してあげるから。
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