何がなんだかわからない、という風に、目の前の彼女は目を丸くする。
何か言おうとするのを遮って、オレは続ける。
「もう飽きた。
オレももう行かないから、お前も来なくていいよ」
「…何、急に…」
「急に?結構前から思ってたよ。
やっぱ、合わないんだよな。
育ってきた環境違うからかもしんないけど、お前といても楽しくないの。
お前が意外にも懐いてくれちゃったからさあ、なかなか言えなかったんだけど。
一般人の女とか、物珍しさで付き合ってみただけ。
もう飽きた」
よくもまあこうベラベラといい加減な言葉が口をついて出るもんだ。
自分の喋りに、自分で感心する。
ここまで言ってしまったら、もう後戻りは出来なかった。
「お前だって、そうだろ?
普通の男の方がいいんじゃないの。
…昨日の、みたいな」
余計なこと言った。
と思ったけど。
やっぱり気になっていたからか、ぽろりと口からこぼれた。
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