(全部整理がついたワケじゃない、けど、迷ってる暇はないと思った。

夜の町を、私は走って彼を捜した。
きっとこの町のどこかにいるはずだ。
これまでずっとこのあたりにいたんだから、その仕事とやらはきっとこの町が拠点なんだ。

会わなきゃいけない。
一番言いたいこと、言わなきゃいけない。



どこにいるかは全然わからない。
例のコンビニ、商店街、今日の河原、とにかく手当たり次第に行ってみる。
あと行ってないとこ…

次々当たって行くうちに、いつの間にか中学校の近くに来ていた。
通学路だ。
こんなとこにいるとも思えないけど…


思いがけず、見つけた。
黒いコートの後ろ姿。

ん…?なんか大きい人影も一緒だけど…)

出会い22