名前:ベルフェゴール
王族の血297ml
かっきー
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(そのまま、彼はくるりと背を向けた。
何か言いたいけど、声が出ない。
足が震えてる。
怖い。
無邪気で人なつこい彼の笑顔を覚えてる。
でも、全部さっきの冷たい笑顔に、狂気を孕んだ表情にかき消される)
「好きだった」
(風に消えてしまいそうな、小さな小さな声で、)
「好きになって欲しかった」
(彼は確かにそう言った。
そしてそのまま、夕闇の中に消えていった)
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出会い19