朝の光は嫌いだった、眩しいから。
でも朝目が覚めた時、隣にいるお前を照らしてその髪の色を透かす光は綺麗だと思った。
雨の日は嫌いだった、鬱陶しいから。
でもお前と二人で一つの傘差して雨の匂いを吸い込むのは悪くないと思った。
退屈な夜は嫌いだった、苛々するから。
でもお前と過ごしたら退屈じゃなくなって、やる事いっぱいあって、苛々してる暇もないよね。
雑談は嫌いだった、くだらないから。
なのになんでくだらない話をするお前はそんなに可愛いんだ。
女が嫌いだった、めんどくさいから。
ただ、めんどくさくてもなんでも、お前だけは好きだ。
お前がいなくなったら、オレの世界は嫌いなものだらけ。
楽しくない事だらけ。
考えただけで息が詰まるよ、お前がいなくなったらオレは生きるのが嫌になってしまう。
お前に会うまでのオレは、それでよかったんだ。
それでも自信満々で生きてたよ。
自分の生き方に疑問なんて持った事なかったもんね。
今だって別に、疑問があるわけじゃない、不満だったわけじゃない、でも、一度知ってしまったら、もうなくなるのなんて考えられないよね。
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