「睦月くん」背後から嶋さんが睦月の肩を掴んだ。
「きみには涙は似合わないぞ」
嶋さんの暗い眼差しに睦月の体がピクッと震えた。
「し、嶋さん」
だが、それ以上睦月はなにも言えなかった。睦月の口をタランチュラアンデッドの唇が塞いでいた。
Tシャツの下に無数の子蜘蛛が入ってくる。
Tシャツが引き裂かれ、胸板があらわになった。
やめてください、嶋さん!
睦月のジーパンが一気に膝の下まで下ろされる。
睦月は激しく抵抗した。レンゲルバックルを装着し、ミスリルゲートをオープンアップした。
図鑑・睦月の涙