「ピョルル」背後からエクストリームメモリがファングメモリの肩を掴んだ。
「ピルーピョルルル」
エクストリームの暗い眼差しにファングの体がピクッと震えた。
「ギャオーン」
だが、それ以上ファングはなにも言えなかった。ファングの尻尾をエクストリームの足が掴んでいた。
手足をエクストリームの手羽先が押さえてくる。
体が折りたたまれ、銀端子があらわになった。
ファング!マキシマムドライブ!
ファングのタクティカルホーンが一気に三回弾かれる。
ファングは激しく抵抗した。エクストリームの顔に爪を立て、胸を蹴った。
図鑑・ファングの涙