※注、当ベイビーの登場人物達の一部はオンドゥル語と呼ばれる特殊な言語で会話をしますが、怪談する時にそんなもの使えば雰囲気ぶち壊しな事は間違いないため日本語で会話させていただきます。予めご了承下さい。どうしてもオンドゥル版がいいと言う方はこちらからどうぞ




前に俺が体験した話だ
俺が勤めてた会社の同僚のSがある日俺に相談したい事があると言ってきた


話を聞いてみると、何でもSが新しくアパートを借りたんだけど、夜な夜な金縛りに会ったりラップ音を聞いたりするらしい


何か原因があるかもしれないから調べるのを手伝って欲しいって話だ
同僚の頼みだし、何より困ってる人を放っては置けなかったから、俺は先輩のTさんと一緒に週末そのアパートへ向かう事にした


週末、俺とTさんはSのアパートを訪れた
早速調査を開始する。まずはよく金縛りに会うという寝室


部屋は割と綺麗で、まるで新築同様だった
俺とSは押し入れや天井裏を調べた。もしかしたらお札か何かが貼ってあったりするかもしれなかったからな



しかし、そんな物は全く見つからなかった。Tさんはなんかずっと洗面器眺めてた


台所、浴室、床裏……考えられる場所全てを調べた。けど、やっぱり何もなかった





諦めて居間に戻ると、Tさんが壁をじーっと見つめていた


俺「Tさん?何見てるんです?」

T「やはりそういうことか」

突然Tさんはギャレンラウザー……じゃなくて、モデルガンを取りだし壁に向かって乱射した。凍り付く俺とS


Tさんはボドボドになった壁を蹴破り、中を確認すると満足そうに銃の硝煙に息を吹き掛けた

T「ここだけ妙な空洞があった。Sが知らないとなると、探し物はここにあるだろう」

俺とSは恐る恐る中を見た。もっと凍り付いた


その小部屋一面にはお札が張り巡らされていたんだ。本能的にまずいと感じた


ベイビー百物語1