えぇ、私…いえ、我々天狗は妖怪ですから、あなたがたからするなら化け物と言って差し支えないでしょう。
しかしですね○○さん、それゆえにあなたが私を忌避するのならばそれは少々おこがましいと言わざるを得ないですねぇ。
あなたが山に入って山の警備に捕まった時、覚えていますでしょう?あの状況下で助け舟を出したのはその場を偶然通りかかった私だったでしょう?
どこの誰とも判ぜぬ輩が山に入ってきたのです。もしかしたら厳しい処分をされたかも。最悪死すらあり得た。……あの時どのような状況であったかご理解いただけたかしら?
私はあなたに感謝される義理はありますけれど、あろうことか化け物呼ばわり。
少々酷いではありませんか、○○さん?
もしかして少し傷付いた?