【星野家の隣、竈門パン屋】
??
「あ、みんな来たね」
愛
「パン屋の・・・店長かしら?」
●●
「こいつはビスケット。俺たちとは同級生だ」
さくら
「同級生やったとね・・・貫禄あるっちゃ」

リーゼント
「みんな来たか!らっしゃい♪」
さくら
「こっちは・・・お兄さん?」
リーゼント
「双子の弟の仗助っす!」
愛
「双子!?あんまし似てないわね・・・二卵性かしら」
仗助
「太ったらこうなるっす」

さくら
「わー、そっくり」
ビスケット
「もしかしてフランシュシュの人達ですか?初めまして。俺は学校が終わったらすぐ店番だから噂だけは聞いてます」にっこり
愛
「親孝行ね。偉いわ」
ビスケット
「蒸発した父さんの借金を返済するために店は放っておけないので♪」
さくら
「明るく重かこつ言うとる!?」

??
「しかしその借金もそろそろ返済してもらわねば困る」ざっ
愛
「今度は誰よ・・・」
ビスケット
「マクギリスさん!」
さくら
「誰?」
●●
「モンターク商会の経営者でこのパン屋の借金の今の貸主だな」
愛
「なんか複雑な事になってるわね」
ビスケット
「急ですよ!期日はまだのはずじゃ」
マクギリス
「商会としても悠長にしていられない事情がある。利息分だけでも支払えないか?」
仗助
「に、兄ちゃん・・・」
ビスケット
「い、今は無理です・・・」
マクギリス
「無理という事はないだろう?利息分はあると踏んで訪ねたのだが」
ビスケット
「母さんが昨夜ホストで散財してしまって無一文なんです」
内海
「うわぁ・・・」
母親
「うーん・・・二日酔いで頭痛い」がんがん
草加
「ひどい母親だな」
香純
「最低ルン」
万梨阿
「私は恵まれてたっちゃな」
さくら
(あがん母親やなくて良かったばい)
みやこ
「みんな軽蔑の目を向けてる・・・仕方ないけど可哀想」
たえ
「うあう・・・」
愛
「0号?どうしたのよ悲しそうな顔して」
●●
「ビスケットが今日学校を休んでいた理由はそういう事か」
仗助
「俺だけでも登校しろって・・・兄ちゃんは店番を」
マクギリス
「事情は分かった、彼女は相変わらずの醜態のようだ。しかし返済できないのならば店を明け渡すほかないが?」
ビスケット
「そんな!この店は大正時代から続く老舗なんです!どうか!もう少しだけ待ってください!」ずざー
禰豆子
「うー!」
草加
「やれやれ、土下座か・・・みっともないなあ」
マクギリス
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」くわっ
愛
「借金してる時点で無理な話でしょ」
みやこ
「●●くん・・・どうにかならない?」あわあわ
●●
「俺が一時的に立て替えてもいいが・・・それだけでは根本的な解決にはならんな」
??
「騒がしいな」ざっ
愛
「まだ誰か来るの!?」

天狗面
「ビスケット、マクギリス・・・それに●●」
●●
「師匠」
さくら
「こん人が!?」
ビスケット・マクギリス
「「鱗滝さん!!」」
愛
「あ、怪しい・・・」
鱗滝
「・・・」じっ
たえ
「うがう」
さくら
「え・・・私達んこつ見とらん?」
愛
「な、なに・・・?怖いんだけど」
鱗滝
(なぜこいつらまでいる・・・)ぷい
マクギリス
「鱗滝さん、申し訳ないが貴方が口出せる話ではない」
ビスケット
「たしかに・・・借金に関する事なので、どうしようも」
鱗滝
「なら提案を出そう」
マクギリス
「提案?」
鱗滝
「ここはひとつ、商会としての立場も鑑み・・・2人で勝負をするというのはどうだ」
ビスケット
「しょ、勝負って・・・」
鱗滝
「俺の弟子たちなら誇りをかけて刃を交えて決すればいい」
さくら
「うぇえ!それって・・・決闘じゃなか?」
鱗滝
「ちょうどいい。●●、勝負はお前が仕切れ」
●●
「はい」
愛
「ちょっと●●!こんな物騒なこと横行させる気!?」
●●
「今日は節分という事もあるから、テーマ食材は【大豆】でいこう」
さくら
「へ?」
●●
「みゃー姉、大豆に余裕はあるよな」
みやこ
「う、うん・・・たくさんあるよ」
マクギリス
「ふっ・・・現十傑第二席の私に勝てるものか」
ビスケット
「試してみますか?俺だって第七席だ・・・負けませんよ!」
愛
「勝負って料理なの!?」
●●
「なんだと思ったんだ?」
さくら
「いや、刃を交えるとか言うとったから・・・」
愛
「弟子って料理の弟子って事だったのね」
●●
「それだけじゃないがな」
さくら
「?」
●●
「待ってる間に俺も予定してた調理を進めておくか」
ひなた
「抜かりねえな!」
花
「良かった♪」
調理完了