名前:巽幸太郎と伝説のフランシュシュ

蘇った回数58.SAGA

ナイスよかったい

【星野家の隣、竈門パン屋】

??
「あ、みんな来たね」


「パン屋の・・・店長かしら?」

●●
「こいつはビスケット。俺たちとは同級生だ」

さくら
「同級生やったとね・・・貫禄あるっちゃ」

リーゼント
「みんな来たか!らっしゃい♪」

さくら
「こっちは・・・お兄さん?」

リーゼント
「双子の弟の仗助っす!」


「双子!?あんまし似てないわね・・・二卵性かしら」

仗助
「太ったらこうなるっす」

さくら
「わー、そっくり」

ビスケット
「もしかしてフランシュシュの人達ですか?初めまして。俺は学校が終わったらすぐ店番だから噂だけは聞いてます」にっこり


「親孝行ね。偉いわ」

ビスケット
「蒸発した父さんの借金を返済するために店は放っておけないので♪」

さくら
「明るく重かこつ言うとる!?」

??
「しかしその借金もそろそろ返済してもらわねば困る」ざっ


「今度は誰よ・・・」

ビスケット
「マクギリスさん!」

さくら
「誰?」

●●
「モンターク商会の経営者でこのパン屋の借金の今の貸主だな」


「なんか複雑な事になってるわね」

ビスケット
「急ですよ!期日はまだのはずじゃ」

マクギリス
「商会としても悠長にしていられない事情がある。利息分だけでも支払えないか?」

仗助
「に、兄ちゃん・・・」

ビスケット
「い、今は無理です・・・」

マクギリス
「無理という事はないだろう?利息分はあると踏んで訪ねたのだが」

ビスケット
「母さんが昨夜ホストで散財してしまって無一文なんです」

内海
「うわぁ・・・」

母親
「うーん・・・二日酔いで頭痛い」がんがん

草加
「ひどい母親だな」

香純
「最低ルン」

万梨阿
「私は恵まれてたっちゃな」

さくら
(あがん母親やなくて良かったばい)

みやこ
「みんな軽蔑の目を向けてる・・・仕方ないけど可哀想」

たえ
「うあう・・・」


「0号?どうしたのよ悲しそうな顔して」

●●
「ビスケットが今日学校を休んでいた理由はそういう事か」

仗助
「俺だけでも登校しろって・・・兄ちゃんは店番を」

マクギリス
「事情は分かった、彼女は相変わらずの醜態のようだ。しかし返済できないのならば店を明け渡すほかないが?」

ビスケット
「そんな!この店は大正時代から続く老舗なんです!どうか!もう少しだけ待ってください!」ずざー

禰豆子
「うー!」

草加
「やれやれ、土下座か・・・みっともないなあ」

マクギリス
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」くわっ


「借金してる時点で無理な話でしょ」

みやこ
「●●くん・・・どうにかならない?」あわあわ

●●
「俺が一時的に立て替えてもいいが・・・それだけでは根本的な解決にはならんな」

??
「騒がしいな」ざっ


「まだ誰か来るの!?」

天狗面
「ビスケット、マクギリス・・・それに●●」

●●
「師匠」

さくら
「こん人が!?」

ビスケット・マクギリス
「「鱗滝さん!!」」


「あ、怪しい・・・」

鱗滝
「・・・」じっ

たえ
「うがう」

さくら
「え・・・私達んこつ見とらん?」


「な、なに・・・?怖いんだけど」

鱗滝
(なぜこいつらまでいる・・・)ぷい

マクギリス
「鱗滝さん、申し訳ないが貴方が口出せる話ではない」

ビスケット
「たしかに・・・借金に関する事なので、どうしようも」

鱗滝
「なら提案を出そう」

マクギリス
「提案?」

鱗滝
「ここはひとつ、商会としての立場も鑑み・・・2人で勝負をするというのはどうだ」

ビスケット
「しょ、勝負って・・・」

鱗滝
「俺の弟子たちなら誇りをかけて刃を交えて決すればいい」

さくら
「うぇえ!それって・・・決闘じゃなか?」

鱗滝
「ちょうどいい。●●、勝負はお前が仕切れ」

●●
「はい」


「ちょっと●●!こんな物騒なこと横行させる気!?」

●●
「今日は節分という事もあるから、テーマ食材は【大豆】でいこう」

さくら
「へ?」

●●
「みゃー姉、大豆に余裕はあるよな」

みやこ
「う、うん・・・たくさんあるよ」

マクギリス
「ふっ・・・現十傑第二席の私に勝てるものか」

ビスケット
「試してみますか?俺だって第七席だ・・・負けませんよ!」


「勝負って料理なの!?」

●●
「なんだと思ったんだ?」

さくら
「いや、刃を交えるとか言うとったから・・・」


「弟子って料理の弟子って事だったのね」

●●
「それだけじゃないがな」

さくら
「?」

●●
「待ってる間に俺も予定してた調理を進めておくか」

ひなた
「抜かりねえな!」


「良かった♪」

調理完了
鬼滅の節分SAGAその三