名前:巽幸太郎と伝説のフランシュシュ

蘇った回数58.SAGA

ナイスよかったい

【時は戻って現在】

矢的猛
「4号さん?どうかしましたか?“私”の顔をじっと見ているようですが」

純子
「は!・・・す、すみません」

幸太郎
「ははは・・・すみませんね少々人見知りなところがありまして」

矢的猛
「いや、私が無理を言って頼んだ事ですから」

●●
「大丈夫か4号?気分が優れないならホテルへ戻ったほうがいい」

純子
「すみません・・・先に戻っていてもいいでしょうか?」

●●
「はづき、悪いが4号を送ってもらえないか?」

はづき
「構いませんよ♪すぐに車で送りますね」

純子
「すみません・・・明日の同窓会には必ず来ますから」

矢的猛
「ありがとう。けど無理はしなくてもいいですからね」

【はづきに連れられ純子は事務所を出た】

幸太郎
「ふー・・・さて、ここからは腹を割って話しても構いませんよ」
「80(エイティ)先生」

●●
「80・・・?まさかあの」

??
『ウルトラマン80なのですか!?』

幸太郎
「だ、誰じゃい!?」

●●
「エックス・・・いたのか」

エックス
『す、すまない・・・はづきが自分のデバイスを置き忘れたようで』

矢的猛
「エックス?そうか・・・君がウルトラマンXなんだね」

●●
「エックスを知っているのですか」

エックス
『お会いできて光栄です』

矢的猛
「では君がエックスのパートナーなのか」

●●
「わけあって今は離れていますが、そうなります」

矢的猛
「となるとプロデューサーの君は・・・やはりゼロか」

幸太郎?
「ふ・・・流石は80先生だぜ。お見通しだったってわけか」

矢的猛
「まさか2人もウルトラマンが地球に滞在していたとはね」

エックス
『いえ、実を言うと他にもいます』

ゼロ幸太郎
「トレギアの野郎とかな」

矢的猛
「トレギア!?大丈夫なのかそれは!」

●●
「無力化させてるので問題ありません」

矢的猛
「君がかい?」

●●
「正確には俺ではありませんが、似たようなものです」

矢的猛
「ただの地球人ではなさそうだな」

エックス
『ですが決して悪人ではありません』

ゼロ幸太郎
「危なっかしくはあるがな」

幸太郎
「だから俺たちが責任を持って見ているのです」

●●
「はい。幸太郎先生とゼロのおかげです」

矢的猛
「ゼロが・・・先生か」

ゼロ幸太郎
「先生は幸太郎だけだ!俺は違う!」

●●
「違うのか?」

エックス
『立派に先生やってると思うが』

ゼロ幸太郎
「うるせえ!」

矢的猛
「ははっ♪いやなに・・・それなら安心したよ」

エックス
『他にも何か?』

矢的猛
「ああ・・・4号さんの事だ」

幸太郎
「!?」

矢的猛
「彼女は・・・紺野純子さん本人なのだろう?」

幸太郎
「・・・・・・それは」

●●
「お察しのとおりです」

幸太郎
「お前!」

矢的猛
「やはりか・・・では今の彼女が普通の人間ではないという事も」

幸太郎
「・・・そこまで感づいていたのですか」

●●
「幸太郎先生・・・続けて話してもいいですね?」

幸太郎
「・・・・・・」こくん

【●●は矢的猛に、いやウルトラマン80にフランシュシュの事情を話した】
【その理由が佐賀を救うことのためであることも】

矢的猛
「そうだったのか・・・驚いたよ」

エックス
『80、彼らは方法こそ常軌を逸しているが・・・決して悪意がない事を理解していただきたい』

矢的猛
「分かっているさ。巽幸太郎くんだったね・・・彼に罪悪感と覚悟がある事も私には感じ取れた」

ゼロ幸太郎
「80・・・」

矢的猛
「この件に関しては光の国も介入する事もないだろう」
「少なくとも信頼できる仲間が2人もここにいる」
「私からは口をだすことはない」

エックス
『感謝します』

矢的猛
「それにしてもゾンビか・・・見た目はあの頃のままだったのに」
「いや、生きていれば歳も取るはずだからね・・・当然といえば当然か」

エックス
『80、大丈夫ですか?気分が優れないように見えるが』

矢的猛
「いや大丈夫だ。少し昔を思い出していただけだよ・・・」

【矢的猛は純子と同じく自分が教育実習生だった頃を思い出す】


かつて悩んでいた純子は
純子の同窓会SAGAその四