純子
「元々得意というわけでもありませんでしたが・・・やはり死因になっていますから」
●●
「話をしたのは さくらだけだったな。まあおいそれと人に話す事でもないか」
純子
「さくらさんも事情を話すわけにはいかないと思ってか1人でフォローを・・・」
「重荷を背負わせてしまい申し訳ない気持ちです・・・」
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「先生だって事情は御存知だろう。こういうときこそ甘えても良かったのではないか?」
純子
「そ、そういうわけにもいきませんから///」
●●
「純子は甘えるのが下手だな」
純子
「む・・・●●さんには言われたくありません」
●●
「ほう?」
純子
「人と接するのが苦手な私とは要因こそ違うでしょうけど、●●さんも甘えないではありませんか」
●●
「それはそうだ、なんたって」
純子
「天っ才・・・だからですよね?もう聞き飽きました」
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「とはいえ全く甘えなかったわけでもないぞ」
純子
「ありましたか?」
●●
「高熱で倒れたとき看病してくれたじゃないか」
純子
「あ・・・はい///」
●●
「流石にあれは死ぬかと覚悟した。正直助かったよ」
純子
「死ぬかもしれなかった・・・たしかに今までにないくらいに窮地でしたよね」
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「まあな。あの時を含めて死にかけたのは2度ある」
純子
「思ったより少ないですね・・・いつも死にそうな怪我ばかりするのに」
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「ちなみに1度目は心臓を刺されたときだな」がばっ
純子
「急に胸元を見せないでください!///」かあああ
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「流石に心臓の移植手術は自分1人では不可能だったし、そのときも仲間に助けてもらったよ」
純子
「それほどの目にあって・・・やはり怖かったですか?」
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「実を言うとな、死に対する恐怖は実感した覚えがないんだ」
純子
「そう・・・なんですか?」
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「話に聞くような身体が強張ったり震えたりと、そういった一般的な状態にもなった事もない」
純子
「怖さを知らない・・・それはある意味では幸せなのかもしれませんね」
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「だが今日のように純子の恐怖を理解してやる事はできなかった」
純子
「理解・・・ですか」
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「全く同じ状況をという事ではないが、怖いという感情を知っていれば」
「さくらのように心から助けようとする姿勢ができる」
「純子がサガロックで愛をフォローしたようにもな」
純子
「●●さんにだって、いつも助けてもらってますよ」
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「所詮は形だけだ。精神的な支えともなると話は違ってくる」
「理解できると嘘をつき共感を得ようとするのも不誠実だ」
純子
「●●さんは・・・正直なのですね」
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「そうでもない。嘘はつかずとも隠し事は多い」
純子
「そのようですね・・・でしたら一つ約束をしてくれませんか?」
約束?