愛
「学校か。みんな学校には通ってた事にはなるのかしらね」
純子
「ゆうぎりさんの時代ではどうでしたか?」
ゆうぎり
「明治五年にはお上から童らに教育が義務付けられましたなあ。もっとも、わっちらには縁のない話でしたけど」
純子
「子供の頃から・・・ずっと遊廓の中だったのですか?」
ゆうぎり
「あい。けど芸事の稽古のほかに読み書きもしていんした。わっちらにとっては遊廓は学校でもありんしたなあ」
愛
「そういえば字は達筆だったわね。レッスンでも覚えは良かったし現代の音楽にも対応してた・・・習い事の基礎はあったって事ね」
ゆうぎり
「ふふ♪愛太夫のお墨付き、いただきんしたな♪」
愛
「誰が太夫よ///」
純子
「当時のトップアイドルでしたし、太夫というのもあながち間違いでもないのでは?」
ゆうぎり
「しかしそう考えると、この屋敷も学校みたいなもんでありんすなあ」
純子
「そうですね。●●さんも巽さんを先生と呼んでいますし♪」
愛
「教師も生徒も問題児だらけの学校だけどね・・・やれやれだわ♪」
学校