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「エックス。トレギアはあの戦いで消滅したと思うか?」
エックス
『実を言うと消滅した反応は確認できなかった・・・もしかすると』
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「まだどこかにいるのかもしれないな」
エックス
『奴は強敵だ。私たちウルトラマンが多勢で攻めても倒しきれなかったくらいだ』
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「エックス。奴の事は俺に任せてくれないか?」
エックス
『どうするつもりだ?』
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トレギア
「危ないところだった・・・よもやここまで消耗させられるとは」
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「《随分とやられちまったようだな・・・トレギア♪》」
トレギア
「お前は!?」
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「《久しぶりだな・・・俺から見れば数千年ぶりになるが》」
トレギア
「ずっとその少年に潜んでいたのか・・・気づかなかったよ」
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「《このときの為に隠れていたんだよ》」ガシッ
トレギア
「ぐっ!?私の力を・・・奪う気か!」吸われてる
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「《安心しろ。命まではとらない・・・お前はしばらく人間社会で生きろ》」
トレギア
「いいのか・・・いつか後悔するぞ」
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「そうならないように努めるさ。あとトレギア、お前とはあのときできなかった話をしたかった」
トレギア
「話だと?」
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「みゃー姉の相手をずっとしてくれていた礼もある」
トレギア
「・・・・・・本気でそう思っているのか?」
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「お前は悪だが、人の心を理解し巧みに惑わす力がある」
トレギア
「・・・・・・」
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「目的はともかくとして、みゃー姉を救えたのはお前がいた事も要因のひとつと考えている」
トレギア
「正気かい?」
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「《驚いたことに正気で言ってるんだよ・・・こいつはな♪》」
トレギア
「そんな理由で私を生かすというのか」
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「あとは俺の興味本位だ。お前が人間社会でどう生きていくのか見てみたい」
トレギア
「君は・・・とんでもなく危ういな」
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「自覚している」
トレギア
「いいだろう・・・だがこの佐賀にいるつもりはない・・・君達がいるからね」
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「なら東京へ行くか?就職や住処の手配もしてやるが」
トレギア
「これ以上の施しは受けられない!だが東京というのは悪くないな・・・さらばだ」シュワッチ
《あーあ行っちまった・・・お前も人が悪いな。東京とか・・・》
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「たまに様子を見に行くか。次に会う時が楽しみだ」
【トレギアとは何度か会い、北海道の旅でも行動を共にする。だがそれはまた別の話である】
後日談。トレギア、おしまい
同盟を結ぼうかSAGAトレギア