みやこ
「その子は・・・」
【今度ばかりは逃げられるかと思ったが、みゃー姉は黙って俺を自分の家へと迎えてくれた】
みやこ
「ごめんね、ジャージしかないけどお風呂から上がったら着替えてね」
【風呂と着替えを提供し、彼女たちの母親の化粧用品も使わせてくれた】
みやこ
「良かった、これで安心だね。そうだ、せっかくだしオヤツでも食べていきなよ」
【あろうことかオヤツまで食べさせてくれた。自分の分を譲って】
ひなた
「また遊びに来いよなー♪」
【借りたジャージの返却と化粧品の礼をきっかけに以降も家に行く機会は多かった】
みやこ
「遠慮せずにまた来なよ」
【みゃー姉は俺の他にも色んな人を家へ招き入れていた】
リリィ
「もしかしてそれが・・・」
●●
「あぁ、同盟のみんなだ。招き入れた理由はそれぞれ違うが全てはみゃー姉から始まったんだ」
【みゃー姉、内海、六花、六花、六花、そして俺】
【6人でよく集まってた俺達はとりあえず同盟を結んだ】
【みゃー姉を中心に同盟は楽しいひと時を過ごした】
【愛想笑いと仏頂面だけの俺を受け入れてくれた同盟との時間は悪くなかった】
【だが楽しい時間は続くわけではなかった。時は俺たちが中学1年、みゃー姉が高校受験をしていた時期】
六花(小)
「なんだと?」
内海
「みゃー姉が入試に落ちて浪人決定!?」
六花(菱)
「嘘・・・模試判定もA続きで合格確実だったはずなのに・・・」
六花(宝)
「自信満々だったし滑り止めも受けなかったんだよね・・・」
●●
「聞けば試験会場で極度の緊張状態で実力の半分も出せていなかったらしい」
内海
「ショックだろうな・・・心境は計り知れねぇよ」
六花(宝)
「私達でなにか・・・みゃー姉にしてあげられないかな?」
六花(菱)
「学年が違うから勉強を見ることは難しいけど」
●●
「俺はできるぞ。天才だし」
六花(小)
「うるさい!」
●●
「勉強以外なら環境を整えてやる事だな。本番で緊張しないように」
内海
「そうだな、こんなときこそ同盟で力を合わせるんだ!」
まずは・・・