【そして翌朝】
エックス
『本当に行く気なのか●●?』
●●
「ああ。力を貸してくれエックス」
エックス
『元より力は貸すつもりだ。だが私が心配なのは君の方だ』
●●
「最初からこうしておけば良かっただけだ」
エックス
『そうか・・・なら私も全力で当たるだけだ』
【俺はデバイザーではなくゴーグルタイプのVRで再度ダイブした】
トレギア
『やはり来たか・・・んん?君、もしかして全意識をダイブさせているのか?』
●●
「あぁそうだ」
トレギア
『正気かい?下手を打てば君もアカネくん・・・いや、みやこくんのように帰れなくなるのだよ?』
●●
「承知している」
アカネ
「●●くん・・・今ならまだ間に合う・・・帰って」
●●
「帰る。だがみゃー姉も一緒だ」
アカネ
「私は帰らない・・・」
●●
「何故だ」
アカネ
「言いたくない・・・」
トレギア
『お互い話しても無駄のようだね。もうてっとり早く決着をつけるとしよう』
アカネ
「そうだね・・・」
カッ!

エックス
『なっ!?彼女自身が・・・怪獣に!』
●●
「みゃー姉。こうしてケンカするのは初めてになるな」すっ
怪獣アカネ
「そうだね・・・そして最後でもあるよ」
●●
「行くぞエックス、ユナイトだ」
エックス
『わかった!一緒に彼女を救うぞ!●●!』
エクスデバイザー
『ウルトラマンエックスとユナイトします。エックス、ユナイテッド』

エックス
「イー!ッサァー!」ズシーン
トレギア
『ほう?電脳空間ではあるが戦えるまでに回復していたようだね』
エックス
「●●のおかげだ。トレギア!そしてお前の野望もここで阻止する!」
トレギア
『できるのかい?相手をするのはみやこくんだ・・・勝てる手段があるとでも?』
怪獣アカネ
「本気できなよ●●くん・・・でないと私が君を殺すよ?響くんみたいに」
エックス
「な、なんだと!?」
●●
「裕太に手をかけたのか?みゃー姉」
怪獣アカネ
「うん、刺した。だってうるさかったんだもの・・・なんか吹っ切れちゃった」
●●
「俺の知るみゃー姉はそんな行動はとらなかった。別人のように変わってしまったな」
怪獣アカネ
「そうだよ・・・私はもう星野みやこじゃない。新条アカネ・・・この世界の神様」
トレギア
『いい具合に闇に染まっているね・・・君達はこれでもまだ彼女を救おうというのかね?』
●●
「無論だ」
トレギア
『ほう・・・迷いなく答えるか。どうやら君は普通の人間とはまるで違うようだ』
怪獣アカネ
「そうだね・・・初めて会ったときから変わった子だと思ってたし」
トレギア
『個人的には君に興味はあるが・・・ここは“アカネ”くんの要望通りに君を始末するとしよう』カッ
エックス
「ぐあぁ!」ズサァア
怪獣アカネ
「諦めなよ・・・二人がかりだよ?」
●●
「生憎と諦める予定は立てていない」ふらっ
エックス
『大丈夫か●●!?まともに攻撃をくらってしまったぞ!』
●●
「問題ない。なんか右眼が痛いが、まだ戦える」
怪獣アカネ
「バカだね●●くん・・・天才なら理解できてもよかったはずだよ?」
●●
「ああ俺は天才だ。だが自惚れていた」
怪獣アカネ
「今さら後悔しても遅いよ」
●●
「これが後悔だと初めて痛感した。だが遅いとは思わない」
怪獣アカネ
「遅いよ」
●●
「違うな。こういうのは『諦めるのはまだ早い』ってやつだ」
怪獣アカネ
「珍しく強がるね・・・同盟のみんなもいないのに」
●●
「同盟は解散した」
怪獣アカネ
「!?」
●●
「俺が解散させた」
怪獣アカネ
「なんで?・・・いや、当たり前か・・・こんな私・・・もう助けたくもなくなるよね」
●●
「それは違う。今でもなお皆はみゃー姉を救いたいと思っている」
怪獣アカネ
「嘘だ・・・だって同盟は解散したじゃん・・・私に相談もなく」
●●
「そうだ。みゃー姉がいないからだ」
怪獣アカネ
「!」
●●
「みゃー姉がいない以上、同盟を名乗る意味はない。だから解散させた」
怪獣アカネ
「そんなの・・・他のみんなはどうだか分からないじゃない?」
??
『いいや皆わかってたぜ!』
誰だ!?