●●
「これがその設計図だ。装着者の動きを補正し戦闘で有利になるようにプログラムも組み立てる」
六花(菱)
「けど危険よね・・・攻撃を受けたらダメージもあるんじゃ」
●●
「その通りだ。ハイリスク・ハイリターン、時間があればより安全な設計を模索したいが」
六花(小)
「みゃー姉には時間がない・・・」
内海
「そうだよな・・・とりあえず点滴を刺して衰弱しないようにはしてきたが・・・限度がある」
六花(宝)
「それで・・・そのスーツ、誰が使うの?」
●●
「もちろん俺だ。身体能力でいえば俺が一番適任だからな」
内海
「待てよ●●、ここは俺に任せちゃくれないか?」
●●
「危険だぞ?」
内海
「それはお前がやっても同じ事だろ?危険の度合いに差はあるかもしれないけどさ」
六花(宝)
「ちょっと内海、なにかっこつけてるの・・・遊びじゃないんだよ?」
内海
「わかってるさ・・・確かに戦闘だけで考えれば●●が適任だよ」
六花(小)
「腹も出てるしな」
内海
「うっせえ!でもサポートに適した頭脳もまた●●に優る奴はいないだろ?」
六花(菱)
「たしかに・・・でも」
内海
「もし●●の身に何かあれば俺たちはゲームオーバーだ。そのリスクは最小限に抑えるべきだ」
●●
「内海、俺は危険だと分かっていてお前に任せる事はできない。たしかにお前の意見は合理的で筋も通ってはいる」
内海
「俺を信じてくれ!」
●●
「・・・」
内海
「たまにはかっこつけさせてくれよ・・・俺を・・・ヒーローにしてくれよ」
六花(宝)
「内海・・・」
内海
「それとも・・・●●は俺を信じてくれないのか?」
●●
「・・・・・・分かった。そこまで言うのなら内海に任せよう」
六花(菱)
「私達も最大限にサポートするわ」
六花(小)
「任せよ!」
六花(宝)
「絶対に・・・無茶はしないでね?」
エックス
『君たちは・・・互いに信頼しあっているのだな』
●●
「信頼か、俺にはその感情がよく理解できない。言葉の意味では理解しているのだがな」
エックス
『そうなのか?だがこの結束の強さ、並大抵ではない・・・不思議な関係だ』
【こうして俺たち同盟は内海による戦闘をメインにしたプランを立て準備を進めた】
【エックスの協力もあり、翌日にはスーツもプログラムも完成できた】
【しかし俺は・・・この戦いで“後悔”という感情を思い知ることとなる】
●●
「みゃー姉の家の屋内では動き回れるスペースがない」
六花(宝)
「だから私の店でスペースを確保したよ」
内海
「サンキュー六花、これで思いっきり動けるぜ」
六花(菱)
「必要な部品がほとんどジャンクで作ることができたのは幸いね」
六花(小)
「うむ、まさに僥倖」
内海
「今更だけど、これ本当に大丈夫か?壁にぶつかったりしないよな?」
●●
「内海の足元を中心に半径5mの範囲でローラーを敷いてある」
六花(宝)
「動きに合わせて中央位置に留まれるようになってるんだね」
●●
「ジャンプして中央から移動しても自動調整して中央に戻るようになってる」
六花(小)
「抜かりはないのか?」
●●
「あれば手動で俺が直接調整する」
内海
「心配なんて最初からしてないよ。俺はお前たちを信じてる!」
六花(宝)
「まったく・・・調子いいんだから」
エックス
『オンラインでの接続を確認した、みんな準備はいいか?』
内海
「いつでもいいぜ!」
【俺たちは再び仮想世界へとダイブした】
怪獣
「ガオオオオ!」
六花(宝)
「もういるし!」
六花(小)
「待ち伏せか!」
内海
「よし!さっそく変身だ!」
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