【しかし、異変は翌日すでに現れていた】
ひなた
「●●・・・みゃー姉が起きない・・・」ぐす
内海
「ヘルメット外せば強制終了で目覚めるはず・・・あれ?外せない?」ぐいぐい
六花(菱)
「何かに引っかかってるのかしら」
●●
「待ってろ、ヘルメット内部をスキャンして調べる」カタカタカタ
六花(小)
「どうなってる?」
●●
「髪の毛が絡みついてるな。だがこれは」
ひなた
「そっか!じゃあおもいっきり引っ張ればいいんだな!?」
六花(宝)
「乱暴にしないであげて・・・髪は女の命だよ?」
内海
「でも最悪切らないといけないんだろ?」
●●
「切って済むなら良いが・・・」
六花(宝)
「良くないって・・・ってどうしたの?」
●●
「みんな無理してメットを外すなよ。みゃー姉が死ぬ」
みんな
「!?」
六花(小)
「どういう事だ!」
●●
「これを見ろ、メット内部をスキャンしたものだ。信じられない事だが」
六花(菱)
「これって・・・まさか髪の毛に神経が?」
内海
「よく分かるな、流石医者の娘」
六花(小)
「つまり、どういう事だ?」
●●
「みゃー姉の意識がゲーム世界に完全に取り込まれている」
ひなた
「みゃー姉、死んじゃうのか!?」
●●
「死なせない、必ず助ける」
内海
「おう!みんなデバイザーは持ってきてるな!?」

六花たち
「「「もちろん!!!」」」
【俺たちはゲーム世界へデバイザーでログインした】
内海
「この世界・・・1日でかなり様変わりしてないか?」
六花(宝)
「バグ・・・じゃないよね?」
六花(小)
「デバッグ作業は抜かりなかった」
六花(菱)
「ということは・・・外部からの侵入者」
●●
「オンライン設定だからな。その可能性が最も高い」
六花(菱)
「けど対策として排除プログラムも組み込んでいたはずよね・・・」
内海
「それを上回る強さだっていうのか?」
ズシーン!ズシーン!
六花(宝)
「何の音?」
出てきたのは