●●
「そのサガジンを剛雄さんに読ませたのは俺だ」
リリィ
「え?」
●●
「剛雄さんが子供と同じ姿のアイドルを目にしたとき、どう行動するか」
「そして父親を目の前にしたリリィがどうなるのか」
「それが知りたくて当時の俺は仕向けた」
「結果が良くなろうと悪くなろうと構うことなくな」
リリィ
「・・・・・・」
●●
「親子の絆を試すため二人を弄んだ、それを今日まで黙っていた」
リリィ
「それだけ?」
●●
「それを謝りたかった。すまない」
リリィ
「正直ショックだよ・・・」
●●
「悪かった。リリィが望むのなら俺は屋敷を去ることも厭わない」
リリィ
「・・・そんなんじゃ許さない」
●●
「償いになるのなら、どんな望みも聞く」
リリィ
「えい!」ぽすん

●●
「!?」
《リリィは●●の心臓に向けて軽いパンチを当てた》
リリィ
「これでチャラにしてあげる☆」
●●
「いいのか?」
リリィ
「うん・・・たしかにショックだったけど、●●がそうしてくれなかったら」
「リリィはパピーと会えないままだったかもしれないもん」
●●
「分からんぞ。俺が放っておいても、いずれ再会してた可能性はある」
リリィ
「だとしてもだよ。あの時にパピーと再会しなかったら」
「みんなにリリィが女の子じゃない事も言わなかったかもしれないし」
「パピーのために皆で歌も作らなかったかもしれないもん」
●●
「俺を許すのか?」
リリィ
「許してあげる☆そして・・・ありがとう」
「だから出ていったりなんて考えないで」
「●●にはこれからもフランシュシュのマネージャーでいてほしいもん」
●●
「わかった。こちらこそ感謝する」
リリィ
「んもう!堅苦しい!もっとリリィみたいにハートを曝け出しなよ♪」
●●
「改造すれば出来なくもないが」
リリィ
「そういう物理的な意味じゃないから!」
●●
「分かってる」ふっ
リリィ
「あー!からかったなー?・・・ぷっwあはははは♪」
リリィのデッドデイSAGA、おわり
あとがき