《愛は部屋の外で会話を聞きながら険しい表情をしていた》
愛
「なに呑気に笑ってるのよ・・・みんな気づいてないの?あいつは・・・●●の・・・」
《一方、幸太郎は昨日●●から受けた相談を思い返し愛と同様に険しい表情をしていた》
幸太郎
「そいつが・・・お前の代わりに仕事をするだと?」
●●
「はい。急ごしらえで表情は固いままですが、マネージャーの仕事はちゃんと務めてみせます」
チェイス
「任せておけ」
幸太郎
「ひとつ聞いておく・・・そいつはお前の代理か?それとも・・・」
幸太郎
「死んだ後の後継のつもりか?」
●●
「・・・・・・どっちもですよ」
幸太郎
「お前・・・」
●●
「元々こいつは前から準備はしていました・・・最初は代理としてでしたけど」
幸太郎
「・・・・・・」
●●
「高熱で倒れたとき、思ったんです・・・自分が死んでしまったあとの事を」
幸太郎
「・・・だから後継のことも考えたのか」
●●
「痛感しました。みんなの力になるには命を懸けるだけでは足りないと」
幸太郎
「お前の覚悟は伝わった・・・だが俺が認めるのはあくまで代理としてだけだ」
●●
「・・・・・・今はそれでも構いません」
幸太郎
「お前が自分の命を手放したとしても・・・俺だけは絶対に諦めん」
《そう言って幸太郎は部屋を出ていった》
●●
「ありがとうございます・・・先生」じわ
あとがき