《幸太郎が連れてきた医者は師匠だった》
マスター
「まさかこんな形でここに来るとは思ってもみなかったよ・・・」
《ちなみにゾンビたちは診察するからと言って隠れてもらった》
幸太郎
「安心したよ・・・すっかり熱もひいたみたいだな」
マスター
「かなり高熱だったようだが、症状は普通の風邪だな」
幸太郎
「今まで風邪もひかなかったから極端に免疫力がなかったんだな」
●●
「先生・・・師匠・・・」
マスター
「どうした?」
幸太郎
「まだ苦しいか?」
●●
「いえ・・・こんな事みんなの前で言えないから・・・ここで言います」
幸太郎
「・・・・・・言ってみろ」
●●
「生きてて・・・こんなに嬉しいと思ったのは・・・初めてです」
幸太郎
「たしかに・・・あいつらには言えない事だな」
マスター
「ふん・・・まさかお前の泣く顔を・・・ここで初めて見る事になるとはな・・・」
《そう言いつつマスターは優しくも不器用に涙を指でぬぐってくれた》
マスター
「お前をこの屋敷で仕事させたのは・・・間違いじゃなかったようだ」
幸太郎
「俺も同じ気持ちです」
マスター
「ふん・・・今後は怪我じゃなくても身体に気をつけないとな」
《師匠は長居しなかったが●●は温かい気持ちに包まれ満足し再び安らかに眠った》
デッドオアバースデイSAGA、おしまい
デッドオアバースデイSAGAその九