草加
「乾、君も立候補すると思っていたんだがな」
●●
「柄じゃないからな。それと乾じゃない」
アル
「なにかしら?もしかして私を甘く見てる?」
草加
「彼女を侮るつもりはないが俺に勝てると思っているのかな?」
●●
「無論だ。それに俺も手を貸すからな」
アル
「そうよ!無敵のコンビだもの♪」
草加
「なら俺が生徒会長になれば君に勝てたという事で・・・いいのかな?」スマイル
アル
(笑顔怖い!)
●●
「そう思ってくれて構わない」
草加
「ようやく君に勝てそうだな」
●●
「勝てた勝負ならいくつかあっただろう」
草加
「ああいうのは勝負とは言わない!見くびるな!」
【ちなみに勝てた勝負はデザインセンスやコーヒーなどである】
アル
「生徒会長になれるのはただ一人!私よ!」
【そして開票の結果】
草加
「なぜだ・・・なぜ俺が負ける」
●●
「分からないか?」
草加
「お前なら分かるのか乾」
アル
「分からないだろうねぇ~・・・私にも分からない!」
草加
「君には聞いていないんだけどなあ・・・」ぴくぴく
アル
「ひぇ」
●●
「それは欠点だ」
草加
「欠点だと?俺が彼女より劣っていたとでも言うのかなあ?」
●●
「いや、個人の能力でいえば草加が圧倒している」
アル
「ちょっとー!」
草加
「なら何故だ!?」
●●
「他の生徒から欠点がまるで見えなかった。見えなさすぎたんだ」
草加
「それの何が悪い」
●●
「別に悪くはない。だが最良とはいえなかった」
アル
「そういうもんかしら?欠点なんて普通は見せたくないじゃない」
●●
「そうだな。だが残念なことにアルは隠していてもすぐボロが出る」
アル
「残念いうなー!」
●●
「それでも人のために懸命に動くからこそ支持を集めた」
草加
「・・・・・・そんな理由でか」
●●
「でなければ俺には勝ってなかったし、俺もアルに力を貸していなかったよ」
草加
「納得できないなあ・・・」
●●
「なら副会長に就かないか?共に仕事をしていれば理解は得られるはずだ」
草加
「断る」
アル
「●●が副会長になってくれると思ったんだけど・・・」
●●
「俺は副委員長で充分だ。草加が拒否するなら内海か六花に頼むか」
アル
「六花ってどっちよ・・・菱川ちゃん?」
●●
「そっちの六花には書紀が適任だ」
アル
「じゃあ・・・宝多ちゃん?」
●●
「会計を担当してもらう。実家の店を手伝ってるし」
アル
「・・・・・・マジで?」
●●
「マジだ」
【こうしてほぼ同盟で構成された生徒会が発足】
【任期の1年はトラブルもあれど上手くやれた】
リリィ
「●●は中学でも生徒会じゃなかったんだ」
●●
「人の上に立つ役柄より下から支えるほうが性に合ってると思ってな。それに」
さくら
「それに?」
●●
「当時は師匠との修行や手伝いで学校での時間も制限されてた」
愛
「だから部活も助っ人だけだったのね」
サキ
「ばってん、そんアルって奴や同盟とは仲が良かかったとやろ?」
ゆうぎり
「そいなのに今では会うてないでありんすか?」
純子
「まさか喧嘩でもされたのですか?」
●●
「それはだな」
【そして時は2018年の春】
アル
「同じ高校に入れて良かったわ♪こっちでもよろしくね!」
●●
「もちろんだ。王様になってもらわないといけないからな」
内海
「六花みたく中二病かと思ったけど・・・本気なのか?」
六花(小)
「当然であろう」
六花(宝)
「でもこの二人なら本当にやってのけそうだよね」
六花(菱)
「そこが恐ろしいわ」
みやこ
「あはは♪建国できたら移住させてね?」
アル
「もちろんよ!よーし!張り切っていくわyギャフン!」ずてー
内海
「転んだ」
六花(宝)
「ちょっと大丈夫?」
みやこ
「あわわわわ・・・大変」あたふた
六花(菱)
「しまらないわね」
六花(小)
「残念」
アル
「だ、誰が・・・残念よ」ぴくぴく
●●
「少量だが額から血が出てるな。頭も打ってるし保健室に運んだほうがいい」ひょい
みやこ
「お、お姫様抱っこ///」
六花(菱)
「私も手伝う?」
●●
「それには及ばない、保健室の先生に診てもらう。皆は先に行っててくれ」ひゅーん
内海
「速いけどほとんど揺れてない」
六花(小)
「流石よ」
六花(宝)
「お姫様抱っこなのに片や能面で片や昏倒・・・なんていうか・・・残念だね」
【保健室】
●●
「先生は居ますか?」ガラッ
保健室の先生は