名前:巽幸太郎と伝説のフランシュシュ

蘇った回数58.SAGA

ナイスよかったい

養護教諭
「はいはい居ますよ~!入学初日なのに急患かしら?・・・ってあら」

アル
「うーん・・・」くらくら

養護教諭
「我が魔王!なんとお労しい姿に!」

●●
「魔王?」

【治療は無事に終わりアルも意識が戻った】

アル
「ご迷惑をおかけしました先生」

養護教諭
「いえ、ご無事でなによりでした♪」

●●
「軽傷とはいえ綺麗に傷が消えたな」

アル
「あら本当!痛みもすっかりないし、凄腕なんですね先生♪」

●●
「まるで魔法だ」

養護教諭
「・・・・・・」

アル
「あら?科学者の●●が魔法とか口にするなんて珍しいわね」

養護教諭
「はい、おっしゃるとおり魔法ですから♪」

アル
「え」

●●
「さっきアルを魔王と呼んでいたことと関係あるのですか?」

養護教諭
「流石は博士」

アル
「博士?」

養護教諭
「本当ならもう少しあとに接触しようと思っていましたが」

「我が魔王、そして博士。私はウィズと申します」

「今から50年後の未来からやってきました」

アル
「50年後!?」

●●
「それで目的は?」

アル
「受け入れるの!?」

ウィズ
「流石は博士、話が早くて助かります♪」

アル
「ちょっと●●、根拠があって受け入れているんでしょうね?」ひそひそ

●●
「右目で軽くスキャンした。彼女は人間じゃない」

アル
「うぇ!?」

ウィズ
「右目?」

●●
「体温が異様に低く心拍音がかけらも感知できない」

アル
「えー・・・それってまるで死体じゃないの」

ウィズ
「はい、私の肉体はすでに死んでいます」

アル
「なにそれゾンビ!?」

ウィズ
「はい、私は博士によって作られたゾンビィです」

●●
「やはりそういう事か」

アル
「待って話が追いつかなくなってきたわ・・・」

ウィズ
「一から説明いたしましょう」

【説明中】

アル
「つまり歴史通り私が魔王になるよう未来から来たと」

ウィズ
「はい我が魔王♪」

アル
「その呼び方はちょっと・・・ていうかなんで魔王?」

ウィズ
「普通に悪名ですね。未来では受け入れていましたが」

●●
「建国して念願の王座に就いたと思ったのだがな」

ウィズ
「いえ、一国の主となっていますよ」

アル
「え、本当?やったー♪」

ウィズ
「この本によればお二人は同じ大学へと進学、在学中に会社を起ち上げ卒業する頃には日本でも指折りの業績を出します」

●●
「計画してたとおり順調なようだ」

アル
「それでそれで?」

ウィズ
「会社の設立後10年も経たない内に建国できてます」

●●
「もう少しかかると思ったが」

アル
「やっぱり私は王様になる運命だったのね♪」

●●
「で、なぜ魔王と呼ばれることに?」

ウィズ
「会社で売り出した商品が原因で世界大戦が起こり人口が10分の1にまで減ったからでしょう」

アル
「なにそれ魔王じゃない!」

●●
「その商品を作ったのは」

ウィズ
「はい博士です。未来では悪魔の科学者と呼ばれてました」

●●
「もう呼ばれてるけどな」

ウィズ
「あらそうだったのですか?」

●●
「・・・・・・」

アル
「そんな・・・世界中の人を幸せにするはずだったのに」

ウィズ
「売り出した商品の数々は人々の生活をサポートする目的で作られていたのですけどね」

●●
「悪用するユーザーが跡を絶たなかったわけか」

アル
「なによそれ!●●が可哀想でしょ!」

●●
「会社として対処はしなかったのか?」

ウィズ
「発覚したときにはすでに世界中に商品が回っていましたし返品を拒む客がほとんでした」

●●
「それで強硬手段にかけたというところか」

ウィズ
「はい。それはもう圧倒的で一方的な戦いでしたよ、我が軍は♪」

アル
「軍になっちゃった・・・魔王っぽさ増してる」

??
「なるほどな・・・だいたいわかった」

ウィズ
「あなたは・・・!」

アル
「誰?」


何者だ
ゼットの未来SAGAその五