同盟
「桐生つかさ!?」
桐生つかさ
「なんだ、やっぱり知ってたか♪よろしくな♪」
●●
「久しぶりだな、会うのは2年半ぶりだったか」
愛
「え?なに?●●の知り合い!?」
つかさ
「ま、色々とね」
●●
「再び来るとは思っていたが随分と半端な時期に来たものだ」
つかさ
「まー色々と機会があったからな♪」ちらっ
純子
「?」きょとん
つかさ
「その様子じゃあの日の誓いは守ってるみたいだな」
●●
「約束は守る主義だからな」
つかさ
「それは何よりだ♪」
●●
「アルにも会っていくのか?」
つかさ
「もち。相変わらず王様を目指してるのか?」
●●
「さあな。自分で確かめてみればいい」
つかさ
「そりゃそうだ。でもこれでもお前の評価だって当てにしてるんだからな?」
●●
「あいつに関しては俺の予想を超える。良くも悪くもな」
つかさ
「だったら私の会社で働かね?あいつの件がなくても欲しいんだけど」
●●
「そこまで俺のファッションやデザインセンスに期待してたのか」
全員
「それはない」
●●
「・・・」しゅん
さくら
「●●くんのセンス、周知の事実やったとね・・・」あはは
愛
「否定しといてなんだけど・・・可哀想になってきたわ」
純子
「げ、元気だしてください!私だってセンスが古臭いとか言われてますし!」
つかさ
「センスには期待してねえって。必要なのはそれ以外の全てだし」
●●
「答えはあの日と変わらん。悪いな」
つかさ
「そりゃ残念。じゃあもう一人の方を説得しに行くとするよ」すたすた
さくら
「行っちゃった・・・」
愛
「ああいう性格なのは知ってたけど実際に見ると凄いわね」
純子
「はい・・・私の時代でもああも堂々とされてた方は覚えがありません」
【屋敷に戻って】
さくら
「ねえ●●くん、進路はどがんすると?」
純子
「●●さんの成績でしたら良い大学へ入れると思います♪」
愛
「そうね。腹立つけど天っ才・・・だしね」
たえ
「がう♪」
サキ
「んなとこ行かんでもフランシュシュのジャーマネとして正式ん就職すれば良か!」
リリィ
「勉強も大事だけどリリィたちとしては一緒にいられる時間があったほうが嬉しいもんね☆」
ゆうぎり
「あい♪もちろん決めるんは●●はん自身でありんすが、リリィはんの言うとおり一緒におる事が増えればわっちらも喜びんす♡」
幸太郎
「お前ら。一人の人間の進路だぞ・・・あまり気安くものを言うな」
愛
「う・・・そりゃそうだけど」
サキ
「けっ!いつんなく真面目やないかグラサン」
幸太郎
「当然だ。仮とはいえ俺様はこいつの保護者なのだからな」
●●
「♪」パアアア
さくら
「がば嬉しか顔しおる!?」
純子
「ふふっ、仲睦まじいですね♪」
幸太郎
「じゃかましい!●●、たしかにお前は天才だ。だがなまじ選択肢が多く自由であるがゆえに危険の可能性も同時に多くはらむ」
ゆうぎり
「おや?●●はんが悪人にでもなるん言いはりますかえ?」
サキ
「おっ?そいはそいで見てみたかな♪」
リリィ
「●●はそんな悪い子にはならないもん!」
幸太郎
「そんな事は分かってる。だが他のやつはどうだ?」
さくら
「●●くんば利用して悪事ば働く人がおるって事と?」
純子
「たしかに・・・善意を利用され騙される方は今も昔も変わりませんからね」
幸太郎
「そういう事だ。肝に銘じておけよ」
たえ
「うあう・・・」おろおろ
●●
「はい先生」こくん
バタン
サキ
「けっ!グラサンやつ何ば心配しよっとか」
純子
「ですが心配になる気持ちは分かりますよ。きっとそれだけ●●さんを大切に思っているはずですから♪」
愛
「今日会ったあのギャル社長の件もあるものね」
さくら
「ばってん●●くんやったら大丈夫ったい!」
リリィ
「そうだよ!それにもし騙されそうになりそうだったら」
ゆうぎり
「あい♪わっちらが●●はんを守りんす!」キリッ
たえ
「がう!」むふー
愛
「それはそうとして進路はどうするのよ?やっぱ進学?それとも・・・///」
さくら
「名門校ば首席で合格できたし・・・大学もよりどりみどりやけんね」ずーん
純子
「さ、さくらさん?大丈夫ですか?」
サキ
「まさかとは思うが・・・あたしらから離れるって事はなかよな?」
たえ
「うあう・・・」
●●
「心配するな、卒業後もマネージャーは続けるつもりだ。先生が許してくれればな」
愛
「ほっ」
サキ
「あったりまえや!もしグラサンがダメ言うたらぶっ殺すけん!」
さくら
「ちょっとサキちゃん・・・」
純子
「でも安心しました♪ところで、進路とは別に卒業した後にされたい事はありますか?」
●●
「実はすでに決めてる事が一つある」
ゆうぎり
「おや?それは気になりんすなあ」
リリィ
「なになに?教えてよ●●~♪」ぐいぐい
●●
「会社を作る」
愛
「・・・・・・は?」
みんな
「えー!!!!!!!?」
サキ
「マジか!て事は●●、お前が社長か!」
●●
「いや社長は別だ。俺はあくまでサポートに徹する」
リリィ
「そうなんだ・・・じゃあ誰が社長なの?」
さくら
「わかった!同盟の誰かやね!」
●●
「違う」
さくら
「がーん!」
愛
「じゃあ誰よ?といっても私達の知らない●●の知り合いも多いから見当がつかないけど」
純子
「てっきり御学友の誰かとは思いましたが、学外の方でしょうか?」
●●
「いや同じ学校だ。だが皆が知らないのも無理はない」
リリィ
「どういうこと?」
ゆうぎり
「気になりますなあ。どない人なんでありんすか?」
●●
「一言で言えば・・・王様を目指してるやつだ」
サキ
「王様!?」
愛
「また変な知り合いが来たわね・・・もう慣れたけど」
【遡ること2015年の春】
【●●が中学に入学した春であった】
【知り合いの多かった●●はクラス委員に推薦されたのだが】
【一方で我こそはと立候補する生徒がいた】
その生徒が