【それが本庄アルとの出会いだった】
【投票になり結果は●●の勝ち】
【しかし圧勝という事でもなく僅かな票差であり●●は早くも彼女に興味を抱いた】
本庄アル
「負けは負けよ。私は副委員長に甘んじるわ!」
【彼女には●●ほどの優秀さは無かったが努力家で人望もあった】
【そう、彼女もまた知り合いの多いタイプであった】
内海
「へー・・・その本庄って子も●●みたく人助けしてたのか」
六花(小)
「殊勝なり」
六花(菱)
「知り合いの多さも似てるわね」
六花(宝)
「気になって私達の知らない生徒に聞いたら、ほとんどあの子の友達だったし」
六花(小)
「なんと」
内海
「てことは二人が組めば最強の人脈になるって事だな」
●●
「組む。それは興味深いな」
【しかしその考えを別としても二人は学校内外問わず顔を合わせる機会が多かった】
みやこ
「二人とも私の学年でも評判だよ」
アル
「副委員長ですから♪」どや
●●
「アル、来年も委員長の座を狙うつもりか」
アル
「当然よ!今年は惜しかったけど来年こそは!」
●●
「なら賭けをしないか?来年も委員長になれなかったら俺の提案を受け入れてもらいたい」
アル
「なによそれ面白そうね♪どんな提案?」
●●
「生徒会選挙に立候補してもらう」
みやこ
「●●くんじゃなくて?」
●●
「クラス委員ならともかく生徒会長ともなると話は変わる。俺にその気はない」
アル
「生徒会長・・・」
●●
「もちろん無理にとは言わない。だから提案だ」
アル
「いいわ・・・けどその賭け私からも付け加えさせてもらうわ」
●●
「聞こう」
アル
「私が勝てば●●には生徒会選挙のサポートについてもらうからね!」
●●
「わかった」
【勝敗に関係なくそのつもりであった事は言わない●●であった】
【翌年、クラス委員選でアルは1票差で●●に勝った】
【勝つつもりでいた●●もこの結果に驚きはしたが悔しさはなかった】
【むしろ生徒会選挙への意欲が強まり期待に胸が高まった】
六花(小)
「して、戦略は?」
六花(宝)
「対立候補が気になるね」
アル
「そこはもうばっちりよ!検討は付いてるわ♪」
内海
「誰だ?」
●●
「草加雅人だな」
内海
「あいつか。普段は優等生だけど●●に対抗意識を燃やしてるよな」
アル
「私と似てるわ」
六花(菱)
「似てるけど残念ながら成績に差があるわね」
アル
「誰が残念かー!」
●●
「成績に関しては危惧するところはない。アルは決して悪い成績でもないからな」
六花(宝)
「私達に勉強を教えてくれるくらいに真面目だよね」
六花(菱)
「でもテストだとミスが多くて残念な結果よね」
六花(小)
「無情なり」
アル
「うぐぐ・・・」
内海
「けど選挙っていうと人気取りだろ?草加って人気あるのか?」
●●
「ある」
アル
「なによ●●?」
六花(菱)
「今のは名前を呼んだわけじゃないから」
●●
「1年の頃からあらゆる部活を掛け持ちし貢献している。男女問わず人望も厚い」
六花(宝)
「●●もよく部活の助っ人してるじゃない。文化系も含めてさ」
●●
「俺はあくまで助っ人だ。草加は正式に入部し務めを果たしている」
六花(菱)
「各部に誠実に対応し結果も出してるものね・・・強敵だわ」
●●
「だが人望という点ではアルも負けてはいない」
アル
「えっへん!」
六花(小)
「しかし戦況は五分となろうな」
内海
「あいつを褒めるみたいで気に食わねぇけど・・・勝てそうか?」
●●
「はっきり言えば六花の言う通り五分だ」
アル
「うぅ・・・まだ選挙期間でもないのに不安だわ」
●●
「だがアルは俺にクラス委員選で勝っただろう?」
アル
「当たり前よ!勝つつもりだったもの♪」
●●
「俺もだ。だが選ばれたのはアルだ」
アル
「なんか照れるわね///でもせっかく●●に票を入れてくれた同盟の手前だと気まずくもあるわ」
内海
「おれアルに入れたぜ」
六花(菱)
「私もよ」
アル
「え?」
六花(小)
「我は●●だが」
六花(宝)
「私も●●」
アル
「えぇ・・・もしかして私のせいで仲違いさせちゃってた」あたふた
●●
「いや俺が皆に投票したい方に素直に入れてくれと言っただけだ」
内海
「けっこう迷ったけどな」
六花(菱)
「残念なところも多いけど●●にひけをとらず委員長してたもの」
六花(小)
「気に病むことはない」
六花(宝)
「まあどっちが勝っても二人が組めば最強だと思うし」
アル
「さ、最強・・・///」
内海
「そうさ!二人が本気だしゃ草加なんて目じゃない!」
●●
「みんなの力も当てにしてるぞ」
六花(小)
「無論!」
六花(菱)
「ふふっ♪柄にもなく燃えてきたわ」
内海
「よーし!見事当選して浪人したみゃー姉を元気づけてやろうぜ!」
同盟
「おー!」
アル
「なんかいける気がする!」
【こうして生徒会選挙は始まった】
選挙が始まり