サキ
「お前・・・・・・バカやろ?」
●●
「バカじゃない、天っ才だ」
サキ
「そがんこと言うとらん!頭イカれてるやろ・・・あがん真似しおって・・・」
《結論から言うとサキも●●も無事であった。紫色のバイクは地面を引きずりつつも倒れているだけである》
サキ
「ヘマしとったらお前“も”・・・死んどったんやぞ」
●●
「俺は絶対に死なない・・・」
《●●は自分の乗るバイクが柵に衝突する寸前にサキのバイクへと飛び乗り強制的にブレーキをかけ停止させた》
サキ
『なっ!?』
《そしてすぐさまバイクの向きを横に曲げ柵との衝突を避けた》
●●
『ギリギリだな・・・』
《●●は涼しい顔をしていた。バイクは横転し倒れ、その拍子に二人とも飛ばされる》
サキ
『お、おい!』
●●
『ちょっと我慢してろ』ぎゅう
《地面へとぶつかる前に●●はサキを守るよう抱きしめ自分だけが地面に落ちるように背を下にした》
サキ
『がっ!?』
《直接ぶつからなかったにせよ落ちた衝撃はサキにも伝わった》
●●
『ふぅ・・・計算通り』
《そして今に至る》
サキ
「おい背中大丈夫と?怪我は?」
●●
「丈夫なライダージャケットを着てる・・・“傷”はつかん」
サキ
「けどよ・・・地面に落ちたときがばい痛かったやろ?」
●●
「この程度の痛みなら問題ない・・・動くことは可能だ」
サキ
「やっぱ痛かっちゃか・・・バカやろう」じわ
●●
「泣いてるのか?」
サキ
「バッ!?泣きよらんばい!///」
●●
「強がるな・・・お前の涙を見て安心した・・・」
サキ
「安心て・・・どがん意味と?」
●●
「自分以外の危険も考えられるやつだって意味だ。前に美沙と勝負したときも・・・あいつの安全を考えてくれてたんだろう?」
サキ
「・・・・・・ああそうや///ったく・・・そがんこといちいち言うなや///」
●●
「けどやはり無茶するのは変わらんな・・・良い機会だからこうやって勝負をしかけた。単純すぎて予想の斜め下だったが」
サキ
「せからしか!頭で分かっとっても無茶しとうなる事はある!」
●●
「サキ・・・お前には・・・いやお前たちゾンビには“命”はもうない・・・それは分かるな?」
サキ
「おう・・・死んどるしな」
●●
「だから今後、お前が命を懸けたくなるような事があれば・・・俺が命を差し出す」
サキ
「おま・・・」
●●
「それとも俺の命じゃ足りないか?」
サキ
「バカ・・・充分すぎや」
●●
「なら安心だ・・・別に生き方を変えろって事じゃない・・・サキの無茶には俺も相乗りさせてほしいってだけだ」
サキ
「そん言葉そんまま返すばい・・・お前が言うたとおり、あたしらに命はなかけど・・・そんでもお前と相乗りばしたか」
●●
「ふっ・・・上等だ」すっ
サキ
「へっ♪」こつん
《二人は拳を突き合わせ誓った》
サキ
「けどよ・・・これどやんする?」
●●
「任せろ。幸い周りに人はいなかったようだ・・・速やかに隠蔽する」ニヤリ
サキ
「お前・・・メイクしとらんかったら、まんま悪人やぞ?」
●●
「否定はしない・・・実際に悪いことだからな。さて帰るか」
サキ
「おい、無理せんとあたしの後ろん乗れや・・・さっそく相乗りや♪」
●●
「あぁ・・・お言葉に甘えるとしよう」
《ちなみに勝負の様子は義眼ごしに幸太郎が見たため二人とも怒られた》
サキのデッドデイSAGA、デンジャラスEND
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