《大相撲は全国中継、見ていたのは当然佐賀以外にもいた》
【東京・283事務所】
智代子
「ただいまー!今日は早めに帰れたね♪」
エックス
『ああ、だが先客が1人いるぞ』
咲耶
「おかえり智代子。良かったら一緒に相撲でも見ないか?」
智代子
「見る見るー♪」
咲耶
「おや、相撲には抵抗がないんだね」
智代子
「ふえ?うん、まあ・・・ちょっとね///」
エックス
『相撲か。たしか北海道でラッコ鍋を食べた時に』
咲耶
「ラッコ?」
智代子
「なんでもないよ!///エックスは黙ってて!」
エックス
『わ、わかった・・・』
智代子
「ところで咲耶ちゃんはどの力士を応援してるの?」
咲耶
「大関の童子切安綱さ。ここだけの話だが・・・彼は私の兄なんだ」
智代子
「本当に!?言われてみると・・・顔立ちとか似てるかも?背が高いのは血筋なのかな」
咲耶
「今場所は残念ながら優勝は無理になったが、自慢の兄だよ」
智代子
「そうなんだ・・・ってあれ?」
咲耶
「どうかしたかい?」
智代子
「あの上の方の席にいるのって・・・●●?」
エックス
『間違いない。本人だ』
咲耶
「佐賀県の隣だからだろうが彼が相撲を見に行くとは意外だな・・・興味を持ったのなら私に言えばいいのに」むぅ
智代子
「一緒にいる人は誰かな?凄い美人さん・・・・・・ってわー!///」
《イチャイチャする二人の様子が映っていた》
咲耶
「・・・・・・」
智代子
「さ、咲耶ちゃん?」
咲耶
「相撲観戦したのか、私以外の女性と」
智代子
「み、見てなかったのかな?なんか別の理由でショック受けてるけど・・・」
エックス
『そっとしておこう。さっき言っていた大関も今日は休場だからか御機嫌ななめみたいだ』
咲耶
「次に●●が来るときは溜席を用意しよう」きりっ
智代子
「よく分からない対抗意識も燃やしてるよ・・・」
エックス
『しかし咲耶、溜席だとファンに気付かれるリスクが高いぞ』
咲耶
「なら事務所のみんな全員で行けば良いさ」
智代子
「余計に目立っちゃうよ!」
エックス
『巡業でもないのに花相撲になってしまうな』
咲耶
「上手い♪」
智代子
「ごめん・・・意味わかんない」
咲耶
「意味は観戦しながら説明するよ、チャンコ」
智代子
「“チョコ”だよ!」
《その夜、帰ってきた皆でちゃんこ鍋を食べた》
天井社長
「ちなみに俺はあんこう鍋が好きだ」
はづき
「別に聞いちゃいませんよ」
ちゃんちゃんこ♪
ゆうぎりのバースデイSAGA東京