女衒
「《ふっ・・・やっぱりお前には敵わないな。最期に何か言うことはあるか》」
ゆうぎり
「もし・・・この先、主様が死ぬような事があれば」
「地獄だって“あい”にきて・・・くれますか?」
女衒
「《当たり前だ》」
《そうして俺はゆうぎりの首を斬った》
お福
「うぅ・・・」
女衒
「《お前はゆうぎりに免じて勘弁してやる。今後も使命とやらに励むといい》」
お福
「俺は貴様を許さんぞ・・・嬴政!」
女衒
「《懐かしい名だな》」
お福
「ゆうぎり亡き今・・・今度は何を企むつもりだ」
女衒
「《さあな・・・もう他の女を愛する事もできねぇ。あいつ以上の女はいなかった》」
お福
「そこまで人を愛すことができて何故・・・」
女衒
「《愛していたからだよ》」
お福
「・・・・・・」
女衒
「《それとそのパンドラボックスだがな・・・今日のうちに暴走するぞ》」
お福
「なに!?」
女衒
「《俺が急いでいた理由はそれもあった。とはいっても暴走は小規模のようだがな》」
お福
「そんな!どうすれば!?」
女衒
「《暴走すれば、ここの土地は負のエネルギーで呪われ続ける》」
「《それはある日、予兆もなく人に不幸を起こすだろう》」
「《そうやってジワジワと土地の人間たちを苦しめ続ける》」
お福
「ここは俺が愛した土地でもあるんだ・・・やめてくれ」
女衒
「《無駄だ。ここで暴走を止めたとしても、いずれまた暴走する》」
お福
「くっ・・・いつか必ず箱を解明するぞ。そして死んだゆうぎりに報いてみせる」
女衒
「《頑張れよ・・・じゃあな。チャオ》」
【そして時は現代へと戻る】
翌朝