名前:巽幸太郎と伝説のフランシュシュ

蘇った回数58.SAGA

ナイスよかったい

●●
「どうした」

さくら
「そういえば●●くんも記憶喪失やったとやね?」

●●
「ああ」

さくら
「自分ん過去とか・・・気にならんと?」

●●
「気にならないと言えば嘘になるが。どうしても知りたいというほど興味は沸かない」

さくら
「えぇ・・・普通は自分が何者か気になるもんやなか?」

●●
「俺は普通ではないからな」

さくら
「はいはい・・・天っ才!やもんね」

●●
「かれこれ10年以上はそのままだが不便はない」

さくら
「10年以上・・・そういえば私も死んで10年は経ってゾンビになったんやった」

●●
「似てるとでも言いたいのか?」

さくら
「えへへ♪お揃いやね!」

●●
「まるで違う」

さくら
「なして!?」ガーン

●●
「たしかに経過した期間は一致するが、生死の違いは大きいだろう」

さくら
「うん・・・私やったら10年も記憶が戻らんのは耐えられんね」

●●
「だろうな」

さくら
「ねぇ●●くん・・・本当に気にならんと?もし私が知りたかて言うたら思い出すと?」

●●
「・・・それは」

幸太郎
「おいこら」

さくら
「幸太郎さん!?」

●●
「先生・・・もうレッスンの時間でしたか」

幸太郎
「遅刻は厳禁じゃ!このスカーフェイスども!さっさと集合せんかーい!」

さくら
「ひ~ん!急ぎまーす!」ぴゅーん

幸太郎
「まったく・・・」

●●
「聞いていましたか?」

幸太郎
「白々しいことを言うな。義眼で中継していただろう・・・」

●●
「先生は、俺が記憶を取り戻さないほうが都合がいいですか?」

幸太郎
「っ!」

●●
「すみません・・・失言でした」

幸太郎
「・・・・・・俺に決定権を委ねるな」

●●
「・・・」

幸太郎
「自分の事は・・・自分で決めろ。それはあいつらゾンビィ共も変わらん」

●●
「・・・・・・はい」

《幸太郎を残し●●はレッスンへと赴いた》

幸太郎の独り言?
さくらのデッドデイSAGAその二