名前:巽幸太郎と伝説のフランシュシュ

蘇った回数58.SAGA

ナイスよかったい

サキ
「あん!?」

さくら
「サキちゃん・・・お年玉は年上ん人に貰うもんやって」

サキ
「関係あるかい!お年玉ないと始まらんやろ!?」


「まったく・・・去年だって貰ってなかったでしょ。忘れたの?」

純子
「去年はアルピノの影響もあって正月は忙しかったですからね」

サキ
「やったら、なおさら去年ん分も欲しか!」

リリィ
「サキちゃんわがままだよ?●●がこんなに豪華な正月を用意してくれたじゃん?」

さくら
「そうだよ・・・お年玉くらいよかよ」

サキ
「あたしはな・・・レディースに入ってからお年玉なんて貰うたこともなか」


「自業自得でしょ」

●●
「サキ。欲しいものがあるなら俺が買ってくるぞ」

サキ
「わかっとらんな・・・金が欲しいんやなか・・・お年玉が欲しか!」

●●
「・・・・・・」うーん

リリィ
(あ、珍しく困った顔してる)

●●
「悪いが無理だ」すっ

サキ
「あ、おい!逃げんなや!」

ゆうぎり
「サキはん」がしっ

サキ
「なんや姐さん!姐さんは欲しくなかか!?」

ゆうぎり
「ええから座りなんし」きっ

サキ
「うっ・・・」

ゆうぎり
「ええですかサキはん、お年玉いうんは目上のもんから頂くもんでありんす」

さくら
(それさっき私が言った・・・)

ゆうぎり
「●●はんは自分がわっちらん中で誰よりも下であると自覚しとります」

サキ
「ちんちくよりもか?」

リリィ
「なんか引っかかるけど・・・●●は自己評価は高いけどリリィたちを気遣ってくれるもんね」

純子
「はい・・・とても優しい人です♪」

ゆうぎり
「それに・・・●●はんが誰を一等慕ってるか・・・分かりんしょう?」

サキ
「む・・・・・・言いたくなかけど・・・グラサンやろ」

さくら
「あ」

ゆうぎり
「あい。一番の目上である幸太郎はんを差し置いて、わっちらにお年玉なんて渡したら」

サキ
「う・・・」


「まぁ面目は立たないでしょうね。私は別に巽の面目なんて毛ほども気にしないけど」

ゆうぎり
「目上のもんの顔を立てたい。そない気持ち・・・サキはんなら分かりんしょう?」

サキ
「おう・・・あたしとした事がガキみたか駄々こねてたったい」

純子
「でもわがままを言いたい気持ちも分かります。信頼してる人からお年玉を貰えたら嬉しいですものね」

サキ
「べ、別に・・・そがんこつなか!」


「やれやれね・・・まあでも、お年玉なら心配はしなくてもいいんじゃないかしら?」

さくら
「え?なして?」

ゆうぎり
「あい♪●●はんを信じましょう」

その夜
お正月SAGAその二