サキ
「あん!?」
さくら
「サキちゃん・・・お年玉は年上ん人に貰うもんやって」
サキ
「関係あるかい!お年玉ないと始まらんやろ!?」
愛
「まったく・・・去年だって貰ってなかったでしょ。忘れたの?」
純子
「去年はアルピノの影響もあって正月は忙しかったですからね」
サキ
「やったら、なおさら去年ん分も欲しか!」
リリィ
「サキちゃんわがままだよ?●●がこんなに豪華な正月を用意してくれたじゃん?」
さくら
「そうだよ・・・お年玉くらいよかよ」
サキ
「あたしはな・・・レディースに入ってからお年玉なんて貰うたこともなか」
愛
「自業自得でしょ」
●●
「サキ。欲しいものがあるなら俺が買ってくるぞ」
サキ
「わかっとらんな・・・金が欲しいんやなか・・・お年玉が欲しか!」
●●
「・・・・・・」うーん
リリィ
(あ、珍しく困った顔してる)
●●
「悪いが無理だ」すっ
サキ
「あ、おい!逃げんなや!」
ゆうぎり
「サキはん」がしっ
サキ
「なんや姐さん!姐さんは欲しくなかか!?」
ゆうぎり
「ええから座りなんし」きっ
サキ
「うっ・・・」
ゆうぎり
「ええですかサキはん、お年玉いうんは目上のもんから頂くもんでありんす」
さくら
(それさっき私が言った・・・)
ゆうぎり
「●●はんは自分がわっちらん中で誰よりも下であると自覚しとります」
サキ
「ちんちくよりもか?」
リリィ
「なんか引っかかるけど・・・●●は自己評価は高いけどリリィたちを気遣ってくれるもんね」
純子
「はい・・・とても優しい人です♪」
ゆうぎり
「それに・・・●●はんが誰を一等慕ってるか・・・分かりんしょう?」
サキ
「む・・・・・・言いたくなかけど・・・グラサンやろ」
さくら
「あ」
ゆうぎり
「あい。一番の目上である幸太郎はんを差し置いて、わっちらにお年玉なんて渡したら」
サキ
「う・・・」
愛
「まぁ面目は立たないでしょうね。私は別に巽の面目なんて毛ほども気にしないけど」
ゆうぎり
「目上のもんの顔を立てたい。そない気持ち・・・サキはんなら分かりんしょう?」
サキ
「おう・・・あたしとした事がガキみたか駄々こねてたったい」
純子
「でもわがままを言いたい気持ちも分かります。信頼してる人からお年玉を貰えたら嬉しいですものね」
サキ
「べ、別に・・・そがんこつなか!」
愛
「やれやれね・・・まあでも、お年玉なら心配はしなくてもいいんじゃないかしら?」
さくら
「え?なして?」
ゆうぎり
「あい♪●●はんを信じましょう」
その夜