データ咲夜「っ!っっ!」シュッシュッシュッ
『これは一体…一発しか食らってない筈なのに…』
先ほどから体術での攻防を繰り広げているが一つ違和感を覚える。データ咲夜は一発しか攻撃していない筈が、受ける衝撃は数発分に増えているのだ。
データ咲夜「!!」
『次はナイフ…!』
今度はナイフを取り出して斬りつけてくる。こちらも咄嗟に武器を出してガード。
カカカンッ!カカカカンッ!
『…やっぱり、見た目より手数が多い…』
武器で防いだ時、データ咲夜は一振りしかしていないが金属音は数発にも増えている。
『…そうか、そういう事なんだ…!』
なんとなく原理が解った。データ咲夜は攻撃をする時に少しの間だけ時間を止めて数発の攻撃を打ち込んでいるのだ。だからこちらの肉眼では一発しか攻撃していないように見えても実際には本当に数発攻撃を打ち込んでいる。
『こういう事か、攻撃能力で言えば本人よりは強いっていうのは…だけど!』
バッ
『貰った!』ドンッ
データ咲夜「!?」
攻撃をいなした後、背後に回り込んで一撃を叩き込む。体力ゲージを見るに、中々のダメージになったようだ。
『よし、続けてファイガ!』
畳み掛けるべく魔法で追撃を試みる。
データ咲夜「……」ヒュッ
しかし、データ咲夜は目の前から消える。
『消えた…?…上…!』
データ咲夜は頭上に移動していた。あちらはテレポのような魔法ではなく、時間停止によるものだが。
『あんまり欲張ってもダメージは与えられない…でも、こっちが押してるはず!』
私も飛び上がって上空の咲夜に向かっていく。
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