ーーどこかの森ーー
外出時、賊による不意打ちを受けた咲夜は能力と飛ぶ力を封じられてしまった。どうにか体術とナイフで応戦するも、能力を封じられた身体と数十人の人数差に苦戦を強いられてしまう。
賊1「オラァ!」
咲「ッ!つぅ…」
遂に疲労の溜まった咲夜は賊の攻撃を脚に受け、行動が制御されてしまう。
賊1「へへ、手間かけさせやが…」
賊魔導師「がっ!?ぐぅぅ…ぐっ…!」
グググッ…バキッ
『…ごめんね?封印魔法が使えないよう、喉だけ潰すつもりが面倒だから首ごと折っちゃった』
咲「○○!どうして?」
『帰りが遅いから探しに来たの。見つかってよかった…』
賊1「安心するのは早いぜ?ガキが一人増えたぐらい…」
『ちょっと寝てて』正拳突き
賊1「おぐっ!?ごふっ…」
『私は魔法も封じられてないけど…素手で行くよ』バーサク発動
○○はバーサクによって人間離れした身体能力を発揮し、岩で賊を叩き潰したり、賊の持っていた鈍器を拾い上げて滅多打ちにしたり、近くの木に向けて叩き付けたりと正しく狂戦士の如く暴れ回った。
『じゃあ、待たせてごめんね』
咲夜に怪我を負わせた賊に向き直る。
賊1「ひっ!た、助けて…助けてください…!」
『聞こえなーい』ゴッ
賊1「ぎゃぁ!!?」
最後の賊は脊髄を叩き折られる。
『咲夜の脚を怪我させた分…だけど腕は残してあげる、運が良ければ生きられるんじゃない?
さて…咲夜、大丈夫?』
咲「え、えぇ…」
『酷い、女の子にこんな怪我なんかさせて…ケアルガ…!』
咲「あ、ありがとう…助かったわ」
『念のためおぶっていくよ』
咲(時々、この子が本当に人間なのか疑問に思う時があるわ…)
ブチギレる咲夜の危機