『お嬢様!』
中に入ると魔方陣とそこから発生する結界に閉じ込められたお嬢様がいた。
レ「え、○○!?どうしてここに…」
『お怪我は!?奴らに不埒な事をされたりは!?』
レ「そ、その事なら大丈夫よ、軽く脅したらそれ以降は近寄っても来なかったし」
『よかった…じゃあ、魔方陣を解除します』
魔方陣と結界は素人が展開できる代物で、内側からは確かに頑丈なものとなるが外から解除する分には単純なものだった。直ぐに解除してお嬢様を解放する。
レ「それで、どうしてここに?」
『それはですね…』
レ「…そうだったの…じゃあ、あの子達は皆無事なのね?」
『はい、お嬢様があの子達を庇って逃がしたお陰ですよ』
っと、話していると
レ「…ん?何の音…あれは、ガーゴイル?」
お嬢様が監禁されていた部屋に取り付けられた格子窓の向こう…霧の奥から羽ばたく音とガーゴイルの大群が現れる。
『霧を展開した後に来るよう指示しておいたんですよ。向こうで伸びてる下衆共を運んで貰う為に』
レ「あぁ、そういえば奴らがいたわね。それじゃ、私達も帰りましょうか」
『あ、それでしたら』
お嬢様をおんぶする為にしゃがむ。
レ「ん?…いや、別にいいわよ。自分で飛べるわ」
『やらせてください。なんだか不安で…』
レ「…仕方ないわね。じゃあ、お願いするわ」
『ありがとうございます』
さぁ、奴らをどうしてやろうかな…
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人間火炎瓶・
藤甲焼き