ーー裏手の森の中ーー

『さ、もういいかな?』
ガーゴイル「…(コクッ)」
今、森の中には全員で堀った巨大な穴がある。中には油を塗った上から植物の蔓なんかを巻き付けられた男達が入っている。
『さぁ、聞こえてる?』
穴の中の男達が向き直る。因みに全員ガーゴイル達と協力して落とさず一人ひとり丁寧に入れていった為、まだ誰一人として死んでいない。
『藤甲って知ってる?藤っていう植物の蔓と油で作られた鎧なんだけど軽くて水にも強い、そして矢も効かない優秀な鎧だとか。調度今あんた達の格好は大体それに近い状態だね。まぁ、それは藤じゃないし長い年月をかけて作ったわけじゃないけど…いや、そんな事は今はいいんだけど…
本題に戻るけど、植物と油で作られてるだけあってある弱点があった…解るよね?』
手元にファイアを出しながら冷たい目で男達を見据える。
『じゃあ…正解発表です』
そっとファイアを投げ込む。小さな火球は中にいる一人に命中し…

男達「ギャアアアアアアアア!!!」

一人に引火すると連鎖的に全ての男達に火が燃え移り、凄まじい炎上と共に絶叫が響き渡る。
ゴブリン「綺麗ナ炎!」
リザードマン「キー!(レミリア様を殺そうとした報いだ!)」
オーク「将軍様、モウ戻ッテイインジャ?」
『駄目だよ、森に燃え移って大火事になったら大変だからね。焚火をするならちゃんと後処理もしないと』
その後は悲鳴が止んで火が自然と消えた後、土で元通り埋めて館に戻った。
ブチギレるレミリア拉致藤甲