『ここにお嬢様が…』
私は紅魔館に届いた文章を元にとある場所に来ていた。
内容は”レミリア・スカーレットを預かった、返して欲しいなら誰か一人が指定した場所に来い”という在り来たりな物だった。そしてお嬢様は現在夜明け頃に日が差し込む部屋に閉じ込められているのだそうだ。
そして文章が届いた少し後に妖怪里に住む子供達が現れ自分達の所為でレミリア様がさらわれたと泣き付いて来た為、これが事実なのだと確定した。
『こんな手段しか使えない下等な連中が真っ向からお嬢様を捕えられるはずがない…』
最初のその予想も的中しており、さらった者達は先ず子供達を捕え人質にする事でお嬢様を無力化したのだという。しかし、お嬢様が注意を逸らした為に子供達は全員逃げ延びたそうだ。どんな状況下でも民の命を優先するなんて流石はお嬢様。
なんて事を考えながらも中に入り、奥を目指す。
男リーダー「ヒヒヒ、約束通り一人で来たようだな」
『…お嬢様に何か手出ししてないだろうね?』
男1「こいつ、自分の立場解ってんのか?」
男リーダー「まー待て待て。大丈夫だぜお嬢ちゃん、閉じ込めてから手出しはしてねぇ。ま、連れてくる時に触るか殴るぐらいはしただろうが…」
『こいつっ…!』
男2「おいおい、ここで暴れようってのかぁ?」
『………目的は?』
男リーダー「簡単だ。お前ら全員とあの屋敷を手に入れたいだけだ♪」
目的も単純…こんな奴らに屈するもんか
『そうだ、思い出した。あんた達って私達に攻撃的な人間の村の連中だよね?』
男2「あぁそうだ。化け物が偉くなりやがって…ムカつくんだよ」
男1「だからお前らも全員奴隷にして、お前らの財産も全部いただいてやる。ヒヒヒ」
男リーダー「さぁどうする?早くしないと日が昇っても知らねぇぞ?」
…外見てごらん?