ここでビクトリー球団バロン五十嵐!起死回生一撃必殺の一発!!
取り残されたフェンス柊、今離陸~~~!!

琴葉
ここまできて・・・ここまできて・・・
流れを変えられてたまるかーーーっ!!豪快無比・バロン五十嵐!
立ち去りかけた変態の女神を引きずり戻す殊勲打~~~!!
ゆっこ
フフフ、詰めが甘いねっ東雲さん!あらあら♪そんな恐い顔アナタに似合わなくってヨ、仙波さま。
あなた達が悪いんじゃないわ朝比奈さんっ!みんな私が悪いのっ☆、チャンスに強いこの私が♪♪
でも憎んじゃやーよっ、竹富さん!アアーッ、体が歓喜で疼く~っ!そ、そして・・・ホーム直前に穴という穴から血を吹き出し倒れるバロン五十嵐
ゆっこ
い……いけないっ、フェンスにぶつかった時打ち所が悪かったようだよ翼
何言ってんの?なんじゃあれくらいで!ゆっこ
無茶言わないでっ、私は有原ちゃんみたいに超人じゃねえんだよっ!翼
いかん!おのれはワイの懐刀じゃ!死ぬ事ァ許さんぞーっ!ゆっこ
翼ちゃんっ……私はねっ、常に一番に、一流になることを考えてきた。だがよ、それもおめえがいるかぎり無理だとわかったのっ
そこでよ……おめえのその凄まじいほどの熱気がどこから来るのか知りたかったのっこの試合を通じてハチナイナインと戦ってみてそれがわかったよっ!
姿形は変わっていても、どう否定しようがおめえの熱気というのはハチナイ超人と同じ熱気だという事がな!ごぶっ!!!!翼
しゃべらないで・・・早く担架を!!ゆっこ
聞けよ有原翼ーっ!
おめえがどう突っ張ろうとな、アザの疼きは否定できねえだろうが~っ!
見ろよ翼!十五万大観衆が……そしてテレビを見てる何千万という主義主張の違う人間が……この試合の中じゃひとつに纏まっている!……革命というのは野球を通じても出来るんじゃねえのか!?
おめえは今まで夢を阻まれた他人の為に生きてきた。もうそれはいい!おめえがいなくともデレナイ軍団は立派に一人立ちできる。もうそろそろ自分のために生きてみろよ、ハチナイ超人としてな!
ハチナイ超人、あいつら見事なバカだぜ!何の疑いもなく野球に命を懸けている。この味気無え世の中にいてもいいじゃねえか、そんなバカがよ!
おめえが奴等に抱いてんのは憎悪じゃねえ、嫉妬だ!定められた運命の中で自由奔放に生きている連中へのな!翼
ア……アカンでゆっこ!しっかりせえーっ!ゆっこ
いけねえな、目の前が真っ暗になっちまったい。お迎えが来やがったぜ!翼
ゆっこちゃん!ゆっこ
翼ちゃんっ……つまらねえ意地は張らないのっ、自分に正直になれや。
古式をふんで辞世の句でも詠んでやるよっ
精と落ち 精と消えにし 我が身かな お触りのことは 夢のまた夢
大部分……改変 ニコッ
あの世じゃ一番の変態になってみせるぜ~っ!アバヨ……翼
ゆっこ!ゆっこよ~っ!!死ぬ事ァ許さへんでえ~っ!
目を……目を開けんかいこのクソタワケが~っ!ゆっこよ~っ!